はじめに

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はじめに

1000年を超える大ベストセラー、清少納言の「枕草子」から、好きな章を私なりに訳したものです。20年以上前に書いたものを改めて加筆修正して公開します。                           小島 澪子 2024.8 ---------------------------------------------- 『枕草子』は本当に魅力的な作品です。 私は時々ページをめくって、彼女の言葉を読み返します。 花の色、風の音、空の様子、日常にあふれる小さな幸せ、友情、恋。 そういうことは今も昔も何も変わらないのです。 桃尻語訳や田辺聖子さんの小説(「むかし、あけぼの」)など、現代の言葉に替えたものはとっくにあるし、「今更何を」という感じはありますが、私は私なりのとらえ方で『枕草子』を表現したいと思います。 私が好きなものを好きな時に取り上げたものであり、 順番も、分類も特にありません。 ここで少しでも『枕草子』の世界を感じていただけたら幸いです。 (注、2003年ごろに書いたものです。) 追記: 2024年、紫式部がNHKの大河ドラマの主人公になり、清少納言、中宮定子、「枕草子」も取り上げられました。 あらためて「枕草子」が多くの人の目に触れることがとてもうれしいです。 参考文献 新版「枕草子」上下巻 石田穣二訳注(角川文庫) 「古語大辞典」 中田祝夫・和田利政・北原保雄編(小学館)
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