第Ⅰ章-始まりの日-

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2007年-7月- 主人公 丘槻 明亜 (オカツキ アクア) 今日は明亜の19歳の誕生日だった。 明亜の家族と仲のいい友人とで毎年静かに迎えられていた。 ただ普通の家族と少し違うのは用意された食事の数が1人分多いのだ。 誕生日だけではない。普段の食卓も必ず1人分多い。 その食卓を見ながら母親は重くぃっも口を開くのだ。 「今日も帰ってきてくれなかったゎね」 その言葉でみんなの視線は誰もいない席に目が行く。 明亜の幼なじみのマリアが口を開いた。 「…守魁(スカイ)が行方不明になってもぅ9日目…。何で急にいなくなっちゃったんだろぅ」 守魁と言うのは明亜の双子の弟の事だ。 9日前に友人と別れてから行方がわからなくなっていた。 警察による懸命の捜査が続いたが手掛かりが掴めていない。 「どこいっちまったんだろぅな…家出なんてする奴じゃねぇのに。」 誰もいなくなる原因がわからず困惑している中での誕生日会になってしまった。
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