二度目も避けられず フランソワーズSide ※

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 あぁっんっ  王子は豪華なベッドの上で私を組み敷いている。  私はまたもドレスを脱がされて、なぜか私だけ何も着ておらず、夫となるスティーブン王子に「夫の義務を果たす」儀式をされていた。昨日より熱烈な気がするのは気のせいだろうか。真実だろうか。なぜ、愛していない私相手に夫の義務を果たそうとするのか。  これがスティーブン王子なりのケジメなのだろうか。  スティーブン王子は色っぽいながらも煌めく瞳で私を見つめている。私は目を開けていられないほど体の奥から溢れ出す快感に喘いでいる。  これが王子の考える契約婚ならば、本当の結婚をした場合はどうなるのだろう?  愛していない人に体を何度も許す人が、一体どこにいるのか教えて欲しい。王子はそこに何の疑問も持たないようだ。私は大好きな恋する相手にここまで大事にされて、なし崩し的に流されて、体中で喜びを感じてしまっている。拒否できない。  ――もしかして。スティーブン王子は第一聖女ヴィラへの愛で苦しんいらっしゃった反動でこのような行動を?    先ほどスティーブン王子は私の手をとり、寝室に来るなり、私のドレスを脱がし始めた。
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