失って フランソワーズSide

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 周囲で群衆が騒ぐのが聞こえたが、そのまま意識が遠のいた。ゆっくりと崩れるように倒れた私を誰かが抱き止めた。耳元で声がする。 「フランソワーズ!死なないでっ!愛し……」   その後、私は真っ暗な闇に堕ちた。意識を失ったのだ。  全てを失った。
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