恋 スティーブン王子Side

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 ブルク家当主ジャイルズと相談してからは話が早かった。  一気に動いた。他にも私の妻となるフランソワーズを不服として、排除する者が現れるのを抑止するためにも、ことを急いだ。  あの日、フランソワーズが短刀と長弓で狙われてから、一気に物事が動いた。ブルク家当主ジャイルズは、自分の駒となる娘を未来の王の花嫁とするために、自分の大事な娘を簡単に暗殺しようとするジットウィンド枢機卿に反旗を翻すことを決断した。  フランソワーズの父のことだが、ブルク家当主ジャイルズが正式に謝罪した。当時、内密にしろというジットウィンド枢機卿の脅迫に屈してしまったことについて、フランソワーズに謝罪したのだ。フランソワーズのラヴォイアの名前を聞いて、フェリックス・ブルックと並ぶフランソワーズを見て思い出したブルク家ジャイルズはすぐに謝罪してくれたのだ。  フランソワーズは泣いて喜んだ。  ブルク家当主ジャイルズは、自分の娘を守るためにスキルを使って身代わりになろうとしたフランソワーズに感謝しており、今後全面的にブルク家が彼女の後ろ盾になり、様々なことをバックアップをすることを約束してくれたのだ。
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