恋 スティーブン王子Side

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 ――彼女の心をこちらに振り向かせたいのに、義務で抱くのだと思い込ませてしまった。  僕はニーズベリー城の庭に落ちる赤い夕陽の煌めきを見つめながら、頭を抱えた。  ――いや、待てよ?こうなったら告白するなら、結婚式の後の初夜がいいか?もう後戻りできない婚姻契約成立の後に、告白した方がいいだろうか。  ――悩ましい。恋とはこういうものだった。でも、恋する人と結婚できるのだから、僕は最高に幸せだ。幸せな悩みだな。
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