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自分の感情がよく分からない。嫉妬と後ろめたさと、ダメだと言う思いと大好きな人に抱きすくめられているという思い。
「綺麗だ」
「いつにも増して君は美しいよ。大好きだ」
私は泣いた。彼は私を愛おしそうに頬を赤らめて見つめて、私の体を優しく愛撫した。腰が動いてしまう。
あんっあっあぁんっ
やっんめってっあんっあぁっんっ
気持ち良すぎて声が漏れ出て甘い喘ぎ声に自分でもびっくりして、どうにかなりそうだった。猫のような自分の声ではないような声が出て、私はおかしくなりそうな快感に喘いだ。
ドレスをたくし上げられて私の股の間に王子の手がそっと当てられ、後ろから抱き抱えられたまま私は胸と股の間を愛撫されて、王子の胸の中で悶えた。
きゃっいやっあぁんっでっんっかぁんっあんっ
気づけば身につけていたドレスも下着も全て脱がされて、王子の指と舌で私は愛撫されてわけのわからない感情の波に溺れた。最後に体がわななくようになった時、王子は私をそっと抱きしめて「ありがとう」と言った。
私はハッとして王子を見つめた。私が誰だか気づいてくれたのだろうか。
しかし、王子はそのまま眠ってしまった。王子は服を着たままだった。私一人が服を脱がされたままで、しばらく呆然とベッドの中にいた。
男性に愛撫されたことが今までなかったので、最後までしないと言われても、美しい瞳に熱に浮かされたような性急さを漂わせ、色っぽい破壊力のある魅力を溢れさせた最愛の王子に長い指をあそこに入れられて、なすすべもなく翻弄された私は、呆然と放心状態だった。
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