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「うん、とてもよく似合っている」
フランソワーズは恥いるような仕草を見せながら、微笑んでお礼を言ってくれた。
「大変、ありがたく思います」
僕はなぜそうしたのか分からないが彼女に触れたくて彼女の顎をそっと指で撫でてしまった。
あぁっん
フランソワーズは思わず甘い声を漏らした。これは僕がいけなかった。もう心臓がドキドキして、このまま押し倒してくて仕方がなくなってしまい、焦った。
「まずい」
また心の声が漏れ出てしまった。
「最初の贈り物は、君の瞳に合わせて選んだ。よく似合っているからこれからもつけて欲しい」
「わかりました」
なんとか誤魔化そうとしたが、彼女から離れたくない気持ちでいっぱいだった。
「そうだ、食事はまだですね?一緒に食べましょう」
僕はなんとか彼女のそばに居続けられる方法を考え出した。
「わかりました」
――食事は普通でしょう?変じゃない……でしょう?
「ええ、是非」
そうフランソワーズが答えてくれたので、僕はほっとしてフランソワーズの手を握った。
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