二話 古本屋へ

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二話 古本屋へ

凪夜々から連絡が来た 「今日、3日前会ったところで会えない?」 と どうしようか悩んだけど 今日も一日暇だったから行くことにした 凪夜々といると世界の価値観が変わるから どうしようもなく、からっぽで、平凡な毎日に終わりを告げたいから 「やっほ、智也くん」 「ん…やっほ、凪夜々」 「ねぇねぇ!今日はさ古本屋連れててよ!」 「んーいーけど、歩くと少しかかるよ?坂だし」 「え?智也くん、自転車の後ろに乗せてくれるんじゃないの?」 「それって法律違反にならない?」 「え?見つからなかったら大丈夫でしょ?」 それ…見つかったら罰金とかだよね…? じゃあ 「凪夜々、僕が走るから凪夜々は自転車に乗って?」 「…わかったよぉ…」 凪夜々が自転車に乗って、坂を上っていく 僕は…それを追いかけて…走ってる… 「智也くん、次はどっち?」 「えっとね…右に曲がったら、左を向くとね…古本屋あるよ…」 正直、上り坂含め二キロくらいは…少しキツい… 「あっ!これ?」 少し遅れて追いついた僕に凪夜々が聞いてきた 「ん…そーだよ…」 「すごい…すごい量の本棚と本がある…!!というかさ…智也くん足早いじゃん」 「…ここの本の量はすごいからね、あと僕一応元陸上部員だから」 「元?今は?」 「やってない。というかやめた。…部内でいろいろあってね」 「ふぅん。でも陸上向いてるよ。私よりは、はるかにもう1回やったら?私は好きだよ、智也くんが走ってるの見るの」 「それは…無理かな。もう二度と、陸上では走らないって決めたから」 「…」 もう僕は陸上をやらないって決めたから 雰囲気が暗くなった。 「ねっねぇ早く中に入ろう?」 「そうだね~暑いし」 「あ…店の中エアコンないよ?」 僕の独り言は凪夜々には届かず空に消えた
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