エピローグ

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凪夜々のケータイに登録されていたのは三つの連絡先だけだった 凪夜々のお父さんとお母さんと僕が登録されていた そこで僕は凪夜々のお母さんにメールした 「凪夜々に会わせてください」と だけど帰ってきた返事は 「夜々は今、入院しています。あと夜々が智也くんには会いたくないといってる」 という内容だった 凪夜々は僕のこと嫌いになったのかな そして1か月後 凪夜々のお母さんからメールが来た 「夜々がもうすぐ息を引き取ります。看取りたいならここに来てください 拍常病院 507号室」 もちろん僕は走っていった 病院に着いた頃にはもう凪夜々は眠るように息を引き取っていた そして 凪夜々のお母さんから 「智也さん。夜々からの手紙があります」 その手紙の内容は 「雨内智也くんへ 智也くんごめんね。突き放しっちゃったよね。泣かないでね 悲しまないでね。私はもともといなかった存在にしてね 私は入院中智也くんのこと忘れようとしてた でも無理だったんだ だから私は智也くんのこと忘れないけど 智也くんは私のこと忘れてね ここからはいなくなる私から、最後の告白 私ね、 智也くんは走ってた頃も、今も、かっこいいよ でも私的にはまた陸上やってほしいな 責任とか何も感じないでドカーンと 新記録を出してくださいよ 私はそれを天国で見てる 花城凪夜々より」 それを読んで僕は思わず 「馬鹿…」 と漏らした 何が自分は忘れないだ なのに僕には忘れろって? そんなん無理に決まってるじゃん だから僕はそれを破って 忘れないで生きるよ そして、夜々が言ってくれた陸上と そして、もう一回夜々と合わせてくれた本に 最大の感謝と、ありがとうと、楽しかった、現在(いま)を 忘れずに未来へ進む …この大切で切なくて楽しかった中3の夏を ……………そして君のことを忘れずに 未来へ向かって歩いていく僕を君は見守っていてくれますか?
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