予期せぬ参加者

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予期せぬ参加者

 仕切りのない広々としたリビングの窓は開け放たれ、外のウッドデッキと続きになっている。  位置的にさっき自転車を停めさせてもらった駐車場の上あたりだろうと推測される。ガレージデッキになっていたのね。 「おっ、吉岡が来た!」  後藤くんが人懐こい笑顔で手を振っている。見知らぬ後輩くんたちの中で見知った顔を見つけてホッとする。 「第一志望、合格したんだって? おめでとう!」  後藤くんと並んで、湯浅くんもこちらに来てくれた。 「おめでとう、吉岡さん」 「ありがとう。湯浅くんたちとの勉強会がなかったら私、京成なんて絶対に受からなかったと思う」  心の底から感謝を述べていると、不意に同調する声が聞こえた。 「俺も俺も!」  振り向くと、広瀬くんが階段を上がってくるのが見えた。 「こんにちは〜!」  広瀬くんの後から倉田さんが顔を出しひらひらと手を振ってくる。  えっ? パソコン部の後輩くんたちはわかるけど、なんでここに倉田さんが?  つながりがわからず、私はちょっと身構える。 「今日はお招きいただきありがとうございます」  倉田さんは丁寧にスミレさんに挨拶している。 「まぁ~! あなたが匠くんの彼女さんね! 真弓ちゃんだったかしら?」  んんっ? スミレさん今、倉田さんのことを「広瀬くんの彼女さん」って言った? しかも二人とも否定せずニコニコしている。これはほんとに2人が付き合ってるってこと!?
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