♯ 2

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♯ 2

剣道の稽古が終わり、僕は家へ帰宅 。 ガチャッ 瑞希「 ただいま 」 返事は返ってくる筈もない 。 母さんは男遊びが酷く、家にもまともに帰ってこない 。 それが理由で父さんにも離婚を突きつけられた 。 まあ1ヶ月も経たない内に新しい男連れてきて再婚するくらいだし きっと凝りてないんだろうけど 。 瑞希「 疲れた ...( ゴロッッ 」 叶う筈のない恋をして 勉強も剣道も頑張って 頑張ってるのに 僕を褒めてくれる人は居ない 大会で優勝して、一緒に喜んでくれるような家族は居ない 瑞希「 ... もう一度だけ 」 母さんの笑顔が見たい 最後に見たのはいつだったか ... 。 思い出せないな 。多分軽く10年は経ってるだろうし 。 こんなつまんない毎日 瑞希「 抜け出せたらいいのに、 」 そんなことを呟いて 僕は眠りに落ちた 。
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