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♯ 77
瑞希「 輝ッ !!!! 大丈夫か !?!?!? 」
僕は輝を姫抱きし、取り敢えず一番近くにある和室に連れ込む
輝「 みずきさん ... ? 」
瑞希「 うん瑞希です !!!! 一寸待ってて手拭いと水 ... 後救急箱
取ってくるから !!!!! 」
輝「 ... やだ 」
瑞希「 へ 」
な、なんか今くっっっっっそ可愛い台詞が聞こえたんですけど ... ???
輝「 此処に ... 居てください ... 」
瑞希「 ... スゥゥゥッッッ 」
さーてどうしたものか()
手当しなきゃなんないの、うん、それはそう
でも輝がこう云ってるんだし離れる訳にはいかないのっ ...(
瑞希( 誰かぁ ... )
そう思っていると、和室の前を誰かが通っていく様子が見えた
ので
瑞希「 おい今和室の前取った奴ゥゥゥゥゥ !!!!!! 緊急集合じゃ此方
こぉぉぉぉぉい !!!!!!!!! 」
大声で呼び止めた(
「 あ" ? 」
ガラッッ
そうして戸が開かれると
其処に立っていたのは
... イケメンだった
「 輝 !??!!? 」
新選組の羽織りを身に纏っているから、新選組の隊士なのは間違いない
恐らく夜飯の為に広間に向かっているところだったのだろう
瑞希「 水と手拭い、後救急箱持ってきて !!!! すぐに !!!!! 」
「 お、おう !!! 」
その子はすぐに和室を飛び出し、井戸へ水を組みに行ってくれた
瑞希「 ふぅ ... 」
... にしても
おゆきの奴 ... 手まで出すか ...
しかもこれ、多分60度くらいの熱湯ぶっかけられたな
火傷の具合が兎に角酷い
所々に痣もあるし、腹を抑えてるから
多分殴られでもしたんだろう
輝「 い"たい ... 」
瑞希「 え 」
輝「 いたい ... こわい ... たすけッ ...( ポロポロッ 」
瑞希「 輝 !!!( ギュッッ 」
輝「 みずきさ ... ッ( ギュッ 」
輝を抱きしめると、輝も抱きしめ返して
僕の胸の中で、泣き始めた
瑞希「 ... 」
輝「 ひぐっ ... グスッ ...( ポロッ 」
嫌いだとしても此処までする必要があったのだろうか
胸の中に居る輝の頭を優しく撫でながら、手当の道具を持ってきてくれている
子を待つ
すると、先刻の子が井戸水と手拭い、救急箱を持って帰ってきた
「 輝ッ ... !!!! 」
その子はすぐに輝に駆け寄り、抱きしめた
「 ごめんッ、ごめんなッ ... 俺が近くにいなかったからッ ... 」
瑞希「 ... 色々とありがとね 」
瑞希「 僕夏目瑞希っていうんだ 。壱番隊の組員 。君は ? 」
「 ... 朝比奈胡月 。此奴の ... 輝の 」
胡月「 兄だ 」
瑞希「 あ、兄 ... !?!?? 」
つ、つまり輝の名字は朝比奈と ... !?!?!?( そこじゃない
かっこいい ... !!!!
輝「 うづきッ ... !!! 」
胡月「 うん、俺は此処に居る 」
胡月「 ほらおいで 。取り敢えず寝な、そしたら少しは落ち着くだろ 」
輝「 うん ... 」
数分すると、輝が寝息を立て始めた
胡月「 ... じゃあ瑞希、手当頼んでもいいか ? 」
瑞希「 勿論 」
輝が寝たので、その間に僕は手当を開始する
手拭いを井戸水につけて冷やし、火傷をした箇所にあてて冷やしていく
その間に出血している腕、顔、頭に包帯を巻く
痣が出来ている腹は火傷同様冷やして痛みを和らげる
胡月「 ... ふっ、w 」
瑞希「 な、何 !?!?!? 」
胡月「 否あんた w 包帯巻くの下手なのな w 」
胡月「 ボロッボロ w 」
瑞希「 う、煩い !!!!! 」
胡月「 ww ... ま、手当ありがとな 」
胡月「 瑞希は壱番隊、と云ったな 」
瑞希「 うん 」
胡月「 俺も壱番隊の組員なんだ 。仕事でも関わることあるだろうし、
宜しく頼む 」
瑞希「 此方こそ 」
すると中々戻ってこない僕と胡月を心配してか、歳と沖田様が探しに来た
ガラッッ
土方「 御前等こんなとこにいたのか ... 輝ッッ !?!?!? 」
沖田「 ... 何があったんですか ? 」
瑞希「 ... ~~ 」
歳と沖田様に事柄を伝えると、二人は顔を歪ませ
土方「 成程 ... おゆき、な 」
沖田「 新選組の大事な使用人をこんなにする女中は新選組に居る資格はない 」
土方「 でも只追い出すだけじゃつまらねぇだろ 」
胡月「 ではこういうのはどうでしょう ? 」
胡月が作戦を話し始める
それは、おゆきを
天国から地獄に突き落とすような ___
___ さいっっこうの作戦だった
瑞希「 ... 皆、思いは一つだよね 」
土方「 勿論 」
沖田「 ええ 」
胡月「 嗚呼 」
胡月「 俺等の大事な輝に手を出した奴は問答無用で ___ 」
「「「「 ぶっ殺す 」」」」
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