14人が本棚に入れています
本棚に追加
♯ 80
僕が入った甘味処には、丁度噂好きそうなおばさんが居て
その人におゆきの話をすると
おばちゃん「 まあっ !?!? 新選組にそんな最低な方がいらっしゃったの !?!? 」
おばちゃん「 私も新選組のことよくは思っていないんだけどねぇ ?
流石にそれはないんじゃないかしら ... 」
予想通り、疑わずにすんなりと信じてくれた
瑞希「 だよね !?!? おばちゃんもそう思うよね !?!? 」
おばちゃん「 ええ勿論よ !!! 」
おばちゃん 2「 静江さーん !! 今日も来ましたよー !! 」
おばちゃん「 あ !! 恵美子さん !! これ先刻聞いた話なんだけど __ 」
おばちゃん 2「 まあっ !?!? 京にそんな最低な詐欺師が居るだなんてッ ... 」
沖田「 ... 案の定ですね( モグモグ 」
瑞希「 っすね( モグモグ 」
沖田様とみたらし団子を頬張りながら、おばちゃん達を見つめる
こういうおばちゃんは大抵、聞いたことをすぐに人に話したがるという
謎の習性がある
この習性は令和でも江戸でも変わってないらしい
まあ実際のところめんどくさくて仕方ないから、僕はだいっっきらいな
タイプなんだけど(
普段ならぜっっったいに関わらないんだけど(
今回は輝の為だし、精一杯演技をして噂をおばちゃんに話してやるぜ !!!!
沖田「 そういえば瑞希さん、貴方ってああいう人嫌いなのでは ?( モグモグ 」
瑞希「 勿論嫌いっすよ、面倒くさいし 。けど演技で乗り切ります( モグモグ 」
沖田「 へぇ ... 只の噂好きな女性にしか見えなかったですが 」
瑞希「 辞めてくださいよ沖田様 」
そんな奴に見られるとかまっぴらごめんだわ
沖田( 瑞希さんの演技力 ... )
沖田( ... これから新選組の大きな力になりそうですね ... )
その後甘味処でみたらし団子を数十本食べて( え
店を後にした
・
沖田「 あのおばさんだけで結構噂広まりそうですね 」
瑞希「 っすねー、あの甘味処当たりでしたわ 」
沖田「 ええ 。お腹いっぱいになりましたし、噂も広められましたし
一石二鳥ですね 」
え、沖田様お腹いっぱいっていうんだ
可愛い()
瑞希「 次はどのおばちゃんターゲットにします ? 」
沖田「 んー ... あ、彼処の蕎麦屋のおばちゃんとかどうでしょう 」
瑞希「 お、よさそうっすね 」
沖田「 後序に行方不明の少女の情報収集もしたいのですが ... 」
瑞希「 じゃあ噂を広める序に少女の聞き込みもしましょう !! 」
沖田「 そうですね、瑞希さんの仕事も同時進行でやってはどうです ? 」
瑞希「 ... 確かに !?!? 情報集めるぐらいは出来るんじゃね ... !?!? 」
瑞希「 僕も序に聞き込みします !!! 」
沖田「 あ、そうです ... ね ... ? 」
瑞希「 ? 沖田様どうしました ? 」
沖田「 あの女性 ... 何処かで見覚えが ... 」
僕達の横を通っていった女性を見て、沖田様が隣でぐるぐると考え始めた
沖田( 黒髪 ... 高い位置でひとつ結び ... 淡い水色の着物 ... )
沖田( ... あ )
・
瑞希「 黒髪で高い位置でひとつ結びをしている少女だそうです 。
歳は15 ~ 17ぐらい 。行方不明になった日は淡い水色の着物を
身につけていたそうです 」
・
沖田「 行方不明の少女 !!!!!!!( バッッッ 」
瑞希「 うぇッッッ ?!?!??! 」
ゆ、行方不明の少女 ?!!??!
「 チッ ...( タッッ 」
少女「 わっ ... !? 」
... 確かに僕が聞いた情報と同じだ ... !!!!!
くそ、彼奴逃げようとッ ...
瑞希「 ... よし 」
瑞希「 ダッッ 」
沖田「 瑞希さん !?!??! 」
瑞希「 京の平和を乱す者 ... 」
瑞希「 我等新選組が粛清する !!!!!!! 」
ドゴォッッッッ
「 ぐあっっっっ !!?!?!?!? 」
沖田「 あ、あ、流石です瑞希さん !!!!!! 」
え ? 僕が今何をしたかって ?
誘拐犯の頭に全力の蹴りを入れた、それだけです
( 恐らく誘拐犯の頭蓋骨は粉砕されているでしょう )
なんか謎のテロップが見えた ?
気の所為気の所為 ★((
沖田「 これは ... うん ... 」
沖田「 責問の必要はなさそうだ ... 」
「 す、すまなかった !!!!! 共犯者の情報も他の奴等の情報も全部話すから
どうか命だけはッッッ ... !!!!! 」
沖田「 ... 安心して下さい、これ以上痛めつけはしないですよ 」
沖田「 だけど念の為話は蔵で聞かせてもらいます 。... 其処の貴方 」
隊士「 ハイッ !?!? 」
沖田「 怖がらなくて大丈夫ですよ 」
沖田「 此奴を蔵まで連れて行って下さい 。後は土方さんと胡月に任せる、
という伝言もお願いします 」
隊士「 し、承知しました !!!!! 」
ズルズルッ
... 新選組って死体の運び方好きなのかな(
沖田「 ... 有難うございます瑞希さん、お陰で仕事が一つ片付きましたよ 」
瑞希「 え !?!? 否とんでもない !!!! 新選組隊士として当然のことをしたまでで ... !! 」
沖田「 ふふっ ... 」
沖田「 それでこそ新選組隊士です 」
そういう沖田様の目は、夢を見る子供のような目で
だけど何処か ... 寂しく、闇のある目をしていた
その後、少女を家まで送り届けて
さあ仕事再開するぞー !!!! って思ったら
... もう暗くなってました(
沖田「 ... い、急ぎましょう瑞希さん !!!!! 夜飯に間に合わない !!!!! 」
瑞希「 っすね !!!!!!! 」
あのおばちゃんだけでも噂は結構広まっただろうし、夜飯の時間も
迫っていたので
今日は此処で中断した
次は
瑞希( 天国と地獄、だ ... )
瑞希( ... 隊士を傷つける奴は ... )
瑞希( 全員、皆殺しだ ... ッ ♡ )
新選組のへ執着
それは僕が思っている以上に大きくて ___
____ 危険なものなのかもしれない
最初のコメントを投稿しよう!