♯ 80

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♯ 80

僕が入った甘味処には、丁度噂好きそうなおばさんが居て その人におゆきの話をすると おばちゃん「 まあっ !?!? 新選組にそんな最低な方がいらっしゃったの !?!? 」 おばちゃん「 私も新選組のことよくは思っていないんだけどねぇ ?        流石にそれはないんじゃないかしら ... 」 予想通り、疑わずにすんなりと信じてくれた 瑞希「 だよね !?!? おばちゃんもそう思うよね !?!? 」 おばちゃん「 ええ勿論よ !!! 」 おばちゃん 2「 静江さーん !! 今日も来ましたよー !! 」 おばちゃん「 あ !! 恵美子さん !! これ先刻聞いた話なんだけど __ 」 おばちゃん 2「 まあっ !?!? 京にそんな最低な詐欺師が居るだなんてッ ... 」 沖田「 ... 案の定ですね( モグモグ 」 瑞希「 っすね( モグモグ 」 沖田様とみたらし団子を頬張りながら、おばちゃん達を見つめる こういうおばちゃんは大抵、聞いたことをすぐに人に話したがるという 謎の習性がある この習性は令和でも江戸でも変わってないらしい まあ実際のところめんどくさくて仕方ないから、僕はだいっっきらいな タイプなんだけど( 普段ならぜっっったいに関わらないんだけど( 今回は輝の為だし、精一杯演技をして噂をおばちゃんに話してやるぜ !!!! 沖田「 そういえば瑞希さん、貴方ってああいう人嫌いなのでは ?( モグモグ 」 瑞希「 勿論嫌いっすよ、面倒くさいし 。けど演技で乗り切ります( モグモグ 」 沖田「 へぇ ... 只の噂好きな女性にしか見えなかったですが 」 瑞希「 辞めてくださいよ沖田様 」 そんな奴に見られるとかまっぴらごめんだわ 沖田( 瑞希さんの演技力 ... ) 沖田( ... これから新選組の大きな力になりそうですね ... ) その後甘味処でみたらし団子を数十本食べて( え 店を後にした ・ 沖田「 あのおばさんだけで結構噂広まりそうですね 」 瑞希「 っすねー、あの甘味処当たりでしたわ 」 沖田「 ええ 。お腹いっぱいになりましたし、噂も広められましたし     一石二鳥ですね 」 え、沖田様お腹いっぱいっていうんだ 可愛い() 瑞希「 次はどのおばちゃんターゲットにします ? 」 沖田「 んー ... あ、彼処の蕎麦屋のおばちゃんとかどうでしょう 」 瑞希「 お、よさそうっすね 」 沖田「 後序に行方不明の少女の情報収集もしたいのですが ... 」 瑞希「 じゃあ噂を広める序に少女の聞き込みもしましょう !! 」 沖田「 そうですね、瑞希さんの仕事も同時進行でやってはどうです ? 」 瑞希「 ... 確かに !?!? 情報集めるぐらいは出来るんじゃね ... !?!? 」 瑞希「 僕も序に聞き込みします !!! 」 沖田「 あ、そうです ... ね ... ? 」 瑞希「 ? 沖田様どうしました ? 」 沖田「 あの女性 ... 何処かで見覚えが ... 」 僕達の横を通っていった女性を見て、沖田様が隣でぐるぐると考え始めた 沖田( 黒髪 ... 高い位置でひとつ結び ... 淡い水色の着物 ... ) 沖田( ... あ ) ・ 瑞希「 黒髪で高い位置でひとつ結びをしている少女だそうです 。     歳は15 ~ 17ぐらい 。行方不明になった日は淡い水色の着物を     身につけていたそうです 」 ・ 沖田「 行方不明の少女 !!!!!!!( バッッッ 」 瑞希「 うぇッッッ ?!?!??! 」 ゆ、行方不明の少女 ?!!??! 「 チッ ...( タッッ 」 少女「 わっ ... !? 」 ... 確かに僕が聞いた情報と同じだ ... !!!!! くそ、彼奴逃げようとッ ... 瑞希「 ... よし 」 瑞希「 ダッッ 」 沖田「 瑞希さん !?!??! 」 瑞希「 京の平和を乱す者 ... 」 瑞希「 我等新選組が粛清する !!!!!!! 」 ドゴォッッッッ 「 ぐあっっっっ !!?!?!?!? 」 沖田「 あ、あ、流石です瑞希さん !!!!!! 」 え ? 僕が今何をしたかって ? 誘拐犯の頭に全力の蹴りを入れた、それだけです ( 恐らく誘拐犯の頭蓋骨は粉砕されているでしょう ) なんか謎のテロップが見えた ? 気の所為気の所為 ★(( 沖田「 これは ... うん ... 」 沖田「 責問の必要はなさそうだ ... 」 「 す、すまなかった !!!!! 共犯者の情報も他の奴等の情報も全部話すから   どうか命だけはッッッ ... !!!!! 」 沖田「 ... 安心して下さい、これ以上痛めつけはしないですよ 」 沖田「 だけど念の為話は蔵で聞かせてもらいます 。... 其処の貴方 」 隊士「 ハイッ !?!? 」 沖田「 怖がらなくて大丈夫ですよ 」 沖田「 此奴を蔵まで連れて行って下さい 。後は土方さんと胡月に任せる、     という伝言もお願いします 」 隊士「 し、承知しました !!!!! 」 ズルズルッ ... 新選組って死体の運び方好きなのかな( 沖田「 ... 有難うございます瑞希さん、お陰で仕事が一つ片付きましたよ 」 瑞希「 え !?!? 否とんでもない !!!! 新選組隊士として当然のことをしたまでで ... !! 」 沖田「 ふふっ ... 」 沖田「 それでこそ新選組隊士です 」 そういう沖田様の目は、夢を見る子供のような目で だけど何処か ... 寂しく、闇のある目をしていた その後、少女を家まで送り届けて さあ仕事再開するぞー !!!! って思ったら ... もう暗くなってました( 沖田「 ... い、急ぎましょう瑞希さん !!!!! 夜飯に間に合わない !!!!! 」 瑞希「 っすね !!!!!!! 」 あのおばちゃんだけでも噂は結構広まっただろうし、夜飯の時間も 迫っていたので 今日は此処で中断した 次は 瑞希( 天国と地獄、だ ... ) 瑞希( ... 隊士を傷つける奴は ... ) 瑞希( 全員、皆殺しだ ... ッ ♡ ) 新選組のへ執着 それは僕が思っている以上に大きくて ___ ____ 危険なものなのかもしれない
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