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♯ 81
___ ガラガラッッッ
沖田&瑞希「 遅くなりましたっっっっ .... 」
土方「 ははっ、滅茶息切れしてるじゃねぇか w 」
瑞希「 笑うんじゃねェ歳 ... 」
沖田「 気付いたら夜飯の時間でッ ... 全速力で帰ってきたんですよッ ... 」
藤堂「 二人とも汗凄いぞ ?!!?!? 」
おゆき「 沖田様 ? 手拭いお持ちしましょうか ? 」
沖田「 あ、いえ ... 」
おゆき「 屯所の中と外では気温差があります 。寒暖差で風邪を引いてしまう
かもしれませんし ... 」
沖田「 ... じゃあお願いしましょうか、有難うございます 」
あー安定に僕のことは無視ですか、はいはい( 諦 )
ていうか令和でも江戸でもやられてるんだから流石に慣れるよね()
・
おゆき「 沖田様 ? 手拭いお持ちしましょうか ? 」
沖田「 あ、いえ ... 」
おゆき「 屯所の中と外では気温差があります 。寒暖差で風邪を引いてしまう
かもしれませんし ... 」
沖田「 ... じゃあお願いしましょうか、有難うございます 」
... 普通男の俺より女性の瑞希さんを優先するでしょ
幾ら瑞希さんが強いからといって、男に比べて体が弱いのには変わりないのに
ていうか此奴瑞希さんのこと見向きもしなかったよね
なんなの此奴 。瑞希さんが風邪引いてもなんにも思わないってか
まあそうだよね、輝を何の感情もなしに傷つけるような奴だもんね
瑞希さん、風邪引かないかな 。今も寒そうにしてるのに
これで瑞希さんが風邪引いたりしたら、絶対に此奴の所為だ
なんならもう此奴のことなんて _____
沖田( ___ あーくそ )
沖田( 瑞希さんのことになると調子が狂う ... )
俺は瑞希さんへ、異常な程執着してるんだなと
初めて感じた時だった
・
おゆき「 沖田様ッ !! 手拭いお持ちしました !! 」
僕と沖田様が食事を食べ始めて一寸して、おゆきが手拭いを片手に広間へ
戻ってきた
隣に居る僕は勿論のことフル無視で、沖田様に手拭いを渡す
沖田「 嗚呼、有難うございます ...( チラッ 」
沖田様が心配そうに此方を見つめてくれる
僕は手拭いがないから、風邪を引かないか心配してくれているのだろう
瑞希「 ... くしゅっ 」
沖田「 !! 瑞希さ ___ 」
輝「 ___ 瑞希さん !!! 」
瑞希「 ひ、輝 ?!??! 」
輝「 お二人が汗だくの状態で広間へ駆け込んで行くのが見えたので ...
風邪を引いてしまうと思って手拭いを持ってきたんです 」
沖田「 流石輝、優秀だね 」
おゆき「 ... 」
沖田「 ... 勿論すぐ異変に気づくおゆきも優秀ですよ 」
おゆき「 そうですよねッ !!!! 」
沖田( めんどくさ())
うわ、あからさますぎて笑えるわ
どんだけ輝と僕のこと嫌いなんだよ此奴
瑞希「 あ、手拭いもらってもいい ? 」
輝「 どうぞ 。その為に持ってきたんですし 」
輝「 ... おゆき 」
おゆき「 何 ? 」
輝「 何故瑞希さんには手拭いを渡さなかったのです ... というよりまずまず
持ってきてもいないようですね 」
瑞希「 輝、おすわりおすわり 」
輝「 ... シュンッッ 」
瑞希「 んぐっっ( 」
沖田「 輝、瑞希さんの為にわざわざ有難う 」
沖田「 でもまだ怪我治ってないでしょ ? 大人しく部屋に戻って安静にすること 」
輝「 はい ... 」
土方「 ... 輝、此方来い 」
輝「 え ? あ、はい 」
歳に呼ばれて、輝は歳の隣に座る
其処変われよ土方コノヤロー
土方「 ... ナデッッ 」
瑞希「 死刑 」
沖田「 ブッッ www 」
瑞希「 沖田様 ??? 」
沖田「 否ッ w 流れがッ w 流れがよすぎてッ ww 」
土方「 わざわざ総司達の為にありがとな 」
土方「 また治ったら、新選組の使用人として宜しく頼む 」
輝「 ... はい 」
輝「 っ ... /// では俺はこれでッ ... 」
土方「 あ、輝 !? 」
瑞希「 え一寸 !?!? え !?!?!? 」
バタンッッ
沖田「 ... もの凄い勢いで出ていきましたね 」
瑞希「 まだ話したいことあったのにぃ ...(泣)」
土方「 ... オレナンカシタカ ... ? 」
うわガチめに動揺してるんだけど
ウケる(
永倉「 ... 土方さん 」
土方「 ナンダ ? 」
永倉「 朗報だ、彼奴は嫌だったからこの場を逃げたんじゃない 」
永倉「 嬉しかったから逃げたんだ 」
土方「 !?!? ... そ、そうか 」
沖田「 ... 撫でられたら嬉しいのは当たり前でしょう ... ? 何故朗報なのです ... ? 」
瑞希「 ... 沖田様 ... 」
永倉「 沖田 ... 」
藤堂「 沖田 ... 」
原田「 嗚呼、おう ... うん ... 」
土方「 総司 ... 」
沖田「 なんでそんな哀れみの目で見るんですかッ !?!? 」
沖田は大変初心であった
・
おゆき( ... 沖田様の傍に瑞希がいたのが気に食わないけど )
おゆき( まあいいかな、だって今日は夜 ... )
おゆき( あーもうッ !!! 想像するだけで楽しみだわッ !!!!! )
この時のおゆきはまだ知らなかった
その " 夜 " が、
トラウマとなる出来事が起こる時だということを ___ 。
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