♯ 82

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♯ 82

___ in 総司の部屋 コンコンッッ おゆき「 し、失礼します 」 沖田「 どうぞ 」 ガラッッ 沖田様の部屋の戸を開けて、おゆきが姿を表す この部屋は今朝、幹部と僕達のみに渡されたばかりの個室だ 渡されたばかりの個室を汚される沖田様は可哀想すぎる( 因みに僕は今沖田様の隣の部屋・歳の部屋で出番を待機してます 瑞希( ... 此処が僕が倒れてた部屋、か ) 何の変哲もない、普通の部屋 寧ろ物が少ない方だ 机、棚、本、ペン、布団 ... 等 必要最低限のもの以外置いていないらしい 瑞希「 んー、なんか安心するな ...( ボソッッ 」 そう呟くと、障子の向こうで行われている沖田様達の会話に耳を澄ました ・ 土方「 じゃ、俺等が呼んだ訳だが ____ 」 おゆき「 はいッ ♡ 」 おゆき( 夜に沖田様の部屋、しかも幹部様達だけ ... !!! ) おゆき( つまり私は求婚されて抱かれるということ ... !!!! ) おゆき( さあッ ♡ 何時でも告白される準備は出来てるわよッ ♡ ) 土方「 ____ 輝について、聞きたいことがあってな 」 おゆき「 ___ え ? 」 おゆき「 な、何を云うのです ? 輝さんが今休養されているのは知っていますが ...      輝さんになにかあったんですか ... ? 」 沖田「 大丈夫ですよ、私達全て知っているので 」 土方「 今話しちまった方が楽だぜ ? 」 おゆき「 だからッ、ほんとに私は知らなくてッ ... 」 おゆき「 輝さんが休養だなんて珍しいですから、純粋に心配しているだけ      なんですッ ... !!! 」 胡月「 ... 心配 ? 」 おゆき「 はいッ ... !!!! 」 胡月「 ... 巫山戯るなッッッ !!!!!!!! 」 おゆき「 ビクッッ 」 胡月「 何が心配だよッ !?!?!?!? 手前が輝をあんなにしといてッ ... 失礼にも     程があるだろ !?!?!? 仕事場に何私情持ち込んでんだよ !!!!!!!!!!     それで手まで出すとかほんとありえねぇ !!!!!!! 」 胡月「 輝がッ ... 輝がどれだけ辛かったかも知らねぇ癖にッッッ !!!!!!!!! 」 胡月「 これ以上輝を追い詰めるなよッッッ !!!!!!!!! 」 おゆき「 だ、だから私はッ ... 」 胡月「 此処まで来てまだ言い訳すんのか手前は !!!!!!!! 」 胡月「 なんなんだよ御前は !!!!!!!! 」 土方「 胡月、ちょ、落ち着け !!!!! 」 沖田「 おゆきさん、大丈夫ですか ? 」 おゆき「 お、沖田様ッ ... 怖いですぅ ... ♡ 」 沖田「 ... 私が貴方を守るとでも ? 」 おゆき「 ... え ... ? 」 沖田「 私達幹部の昔からの友をいじめるなんて、貴方も中々いい度胸ですよ 。     其処は褒めてあげましょう 」 沖田「 ですが貴方のような方は正直云って邪魔なんです 」 沖田「 ... 私、判っちゃったんですよ 」 沖田「 おゆきさん、貴方 」 沖田「 ... 最終的には輝も瑞希も殺そうとしていたでしょう( 殺気 )」 おゆき「 ひッ ... ひ、土方様ッ ... 」 土方「 近づくんじゃねェよ 」 土方「 云っとくが御前を " 地獄 " に叩き落とすのは俺等じゃァねェ 」 おゆき「 へッ ... ? 」 沖田「 瑞希さん、いいですよ 」 ガラッッッッ 瑞希「 胡月御前色々と大丈夫 !?!?!??! 」 胡月「 あ" ... ? 」 瑞希「 あ、え、否 ... 話聞く限り、輝の過去で辛いことがあったんだろ ... ? 」 瑞希「 要するに胡月も ... あの ... 」 瑞希「 辛いことがあったんじゃないかって ... 色々と心配になって ... 」 胡月「 ! 」 胡月「 ... その話はまたいつか、な 」 瑞希「 ... ごめん 」 瑞希「 で、おゆきさん( クルッッ 」 おゆき「 お、御願いッ !!!!! なんでもするから命だけはッッ !!!!!! 」 ... 今更命乞いか もう 瑞希( おせぇのにな ) 瑞希「 ねえ 」 瑞希「 手前はなんの為に生きてるんだ ? 」 おゆきの耳元で囁く おゆき「 ひぃッ !?!? // 」 瑞希「 ねえ ? なんで輝をいじめたの ? それさえ教えてくれるんだったら ... 」 瑞希「 命も助けてあげるし ... 」 瑞希「 ご褒美もあげるよ ♡ 」 おゆき「 ぁ、う ... /// 」 此奴の赤面は見たくなかったほんとに( 沖田( わぁ ... 色気すごぉ ... ) 土方( ... 此奴男装させたら女堕とせんじゃね ... ? あ、男装しなくても     いけっか ... ) 胡月( ... 待ってかっこいい、普通に惚れるかもしれない( え ) 沖田「 ... 胡月 ?( 圧 )」 胡月「 ワーミズキカッコワルー( 棒 )」 瑞希「 おい胡月後で覚えとけよ 」 胡月「 あ終わった 」 後ろで沖田様達がくだらないことを話している間に、僕はおゆきから 情報を聞き出すことに成功した おゆき「 あ、あのッ ... !!! 」 おゆき「 話したのでッ ... ご褒美に先刻の続きをッ ... !!!! ♡ 」 内容は、土方様と結婚するのは私なのに、近くにいる輝が嫌いでならなかったからだそう そう、完全な私情だ そんな私情を仕事場に持ち込み、人に被害を出した上 此奴は何度も隊士から金を騙し取っている __ 罪は重い 瑞希「 あ" ? ... 手前、僕に惚れたとか云うんじゃねぇだろうな 」 おゆき「 はいッ ... !!!! ♡ 」 沖田「 ... イライラ 」 土方「 総司、深呼吸、深呼吸しろ 」 胡月「 総司、これは演技だ、瑞希があんな奴と関係持つと思うか ... !?!? 」 何云ってんだろあの三人 まあそんなことより、 瑞希「 僕に惚れた ? はっ、尚更巫山戯んじゃねぇよ 」 瑞希「 歳ー、結局此奴どうするー ? 」 土方「 勿論使用人をやめて貰う 」 瑞希「 だそうだ 」 おゆき「 はッ ... !?!?! そ、それだけはッ ... !!!!! 」 おゆき「 この通り ... !!!! 反省してるので !!!!!! 」 僕達の前でおゆきは土下座した だけどそんなので僕達の怒りが収まる訳ない 沖田「 謝るのは私達じゃないでしょう 」 胡月「 輝に謝れや、まー輝が許したトコで俺は許すつもりねーけど 」 土方「 手前が謝ったトコで輝の傷は癒えねぇんだよ 」 瑞希「 ... じゃあこれ 」 瑞希「 僕と歳のことがだーいすきな手前へのプレゼント ♡ 」 土方「 ... 成程 」 土方「 有り難く受け取れ 」 瑞希「 僕達からの 」 ザシュッッッッ おゆき「 あ"あ"あ"あ"あ" !??!?!?!? 」 瑞希&土方「 一撃を 」 僕と歳はおゆきの腕を _____ ___ 切り落とした だって、こんな奴が腕を持ってたって、なんの役にも立たないでしょう ? 人を傷つけるような腕は尚更必要ないでしょう ? 瑞希「 命があるだけ有り難いと思えよ 」 瑞希「 ... ド屑( 殺気&低音 )」 おゆき「 う" ... あ" ... 」 胡月「 此奴放りだしてきていい ? 」 沖田「 少しだけ止血してあげましょう、町人からの信頼がこれ以上落ちて     しまっては困ります 」 土方「 だな 」 そうしておゆきに最低限手当をし、切り落とした両手を渡して 新選組から追い出した 瑞希「 ざまーみやがれ ... w 」 沖田「 ... 瑞希さんも性格悪いですね 」 瑞希「 元からっすよ 」 次に起こる重大事件は、池田屋事変 沖田様がなんらかの理由で戦闘中に倒れてしまう事件 熱中症か、結核か ... それはまだ判らない 今の日付は 8 / 31 池田屋事件が置きたのは、今から一年後 ... 1864年の 7 / 6 明日からその日まで ... 否その日がすぎても 瑞希( 沖田様の健康管理は僕がしなければ ... !!!!!! ) おゆきの件も一件落着し、その後僕達はすぐに深い眠りに落ちた そう、疲れが溜まりすぎてその場で ... つまり門の真ん前で、 ぶっ倒れてしまったのだ 最近この作戦の為に皆通常任務こなしまくって、彼奴の作戦の為にも 働きまくってたから、疲労とんでもなかったんだよね() その時、霧がかかっていくように見えたのは 気の所為だろうか
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