14人が本棚に入れています
本棚に追加
♯ 87
瑞希「 ____ 沖田様と一緒に、死にたい 」
土方「 総司と ? 」
瑞希「 うん 」
瑞希「 新選組の為に全力で戦って、最後は沖田様の近くで死ぬ 。
沖田様を守って死ぬ 」
瑞希「 沖田様と新選組の為に討ち死にする 。... 兎に角 」
瑞希「 沖田様の傍で死ねるなら、本望かな 」
土方「 ... 手前はなんで其処まで総司に執着するんだ ? 」
土方「 総司以外にも藤堂とか原田とか ... いい男沢山居るだろうに 」
瑞希「 ... それは内緒 ★ 」
土方「 はぁ ?!?!? ずりぃぞ手前 !!!!! 」
瑞希「 ずるくないですー !!!!! 」
土方「 てめッ、まちやがれ !!!! 」
ドタバタッッッ
バンッッッ
瑞希&土方「 ビックゥッッッ 」
胡月「 っるせぇんだよ手前等 !!!!!!! 夜中に何騒いでんだ !!!!!!!! 」
沖田「 胡月も煩い ... 」
胡月「 あ、すまん 」
真緒「 何、何事 」
瑞希「 あ、否、別になんでもない 」
真緒「 ... ならいいが( ギロッ 」
土方「 ... 」
土方( え ? もしかして俺今睨まれた ? ())
瑞希「 はいはい、じゃー解散ね、おやすみ 」
「「「「 おやすみ / おやすみなさい 」」」」
各自解散し、僕も布団の中に潜って
すぐ眠りについた
・
___ チュンチュンッッ
沖田「 瑞希さん、瑞希さん 」
瑞希「 んぅ ... なんですか沖田様 ... 」
沖田「 おはよう御座います、来客ですよ 」
瑞希「 来客ぅ ... ? まだ7時すぎだろ ... ? 」
翌日、沖田様にそう云われて目覚め、重い体を起こすと
部屋の中にいたのは
瑞希「 ろ、狼架 !?!?!?!?!?! 」
狼架「 おう、邪魔してるぞ ~ 」
瑞希「 否邪魔してるぞじゃなくて !!!!!!!! 」
狼架でした
沖田「 先刻、瑞希さんに用事があると訪ねてきまして 」
沖田「 取り敢えず瑞希さんの部屋にお連れしたんです 」
瑞希「 え、あ、そう、有難うございます沖田様 ... 」
瑞希「 あ、沖田様は先にリビング行っててください、後で僕もすぐ
行きます 」
沖田「 判りました( スッ 」
そういうと沖田様は立ち上がり、僕の部屋を後にした
バタンッ
瑞希「 ... で、狼架 」
瑞希「 ... なんで東京に居んの ... ? 」
狼架「 なんでって ... 瑞希に依頼された五年分の薬、調合出来たから 」
... 改めて五年分の薬の調合を半日で終わらす狼架凄いな、と感じた()
瑞希「 え、でも昨日駅で云ったよね !? 僕が取りに行くって !!!! 」
あ、あの後狼架は駅まで僕を送り届けてくれたんですよ 。
幾ら瑞希でも夜道を一人で帰らす訳には、って
" 幾ら瑞希でも " っていう単語が気になるけど、まあ置いといてあげよう()
狼架「 俺今日東京でフライトドクター育成の為の演説やるんだよ 。
御前ん家の近くの医大で 」
瑞希「 そうなの !?!?!!?? 」
狼架「 嗚呼 。御前が帰った後に思い出してな 」
狼架「 家も近いし俺が持ってきてやったんだよ 」
瑞希「 まじすか、有難うございます 」
そう云いながら、狼架の傍に置いてある大量の段ボールを見る
瑞希「 それが ... ? 」
狼架「 嗚呼 。今日から五年分の沖田様専用薬だ 」
瑞希「 わあ ... 」
段ボールを開けて、中に入っている小瓶を一つ取り出す
ピンク色をした粉薬で、小瓶には一日に何回飲むか ... 等の概要が
書かれている
狼架「 瑞希の要望を全部詰め込んだ夢のような薬だぞ 。
有り難く受け取れ 」
瑞希「 一生感謝するわ 」
狼架「 にしてもまさか、その薬の服用者が沖田様だとはなぁ 」
狼架は先刻、沖田様に説明されたのだろう
僕がタイムスリップしていることも既に知っているようだった
狼架「 ま、副作用とかねぇから 。私生活とか職務とか、支障が出ることは
ないから安心して 」
瑞希「 流石狼架、天才調合師 」
狼架「 はは、あんがと 」
僕が七歳ぐらいの時は赤点ギリ回避常習犯の大馬鹿野郎だったのに ...(
まあ昔から狼架手先器用だったし、こういう仕事向いてたのかもね
瑞希「 あ、どうせなら朝飯食ってく ? 」
狼架「 お、いいのか ? 」
瑞希「 勿論 」
狼架「 じゃあお言葉に甘えて 」
狼架がそう云うと、僕達はリビングに急いだ
・
瑞希「 はよー 」
真緒「 瑞希おはよッ !!! 」
瑞希「 ん 」
瑞希「 あ、真緒 ~ 」
瑞希「 今日狼架も一緒に朝飯食うから 」
瑞希「 狼架の分も朝飯用意してあげて 」
狼架「 ペコリ 」
真緒「 ふっふっふ ... そうだと思ってもう狼架の分は用意してあるのさッ !!!! 」
狼架「 え、まじすか 」
真緒「 嗚呼 !!! はい座って座って !!! 」
狼架「 なんか有難うございます色々と ... 」
真緒「 いいっていいって !!! ちっちゃい頃瑞希の面倒見て、瑞希を助けてくれた
恩人だし !!!! 」
狼架「 はは、あれくらいどうってことないですよ ]」
真緒は狼架のこと好いてるっぽいんだけど、狼架は其処まで真緒のことは
好いてないみたいなんだ
なんか「 ベタベタしすぎで気持ち悪い 」って云ってた()
すると、リビングのドアが開き
ガチャッ
星降「 おはよう御座います 」
夕星が姿を表した
瑞希「 おはよー 」
星降「 はよっす 」
星降「 ガタッ 」
夕星はすぐ席について、
星降「 頂きます 」
というと、すぐに飯を頬張り始めた
胡月「 夕星 !!!! 手前食い始めるの早いぞ !!!!! 」
星降「 普通 。そう云うんだったら胡月もさっさと食えばいいじゃん 」
胡月「 なあ、どっちが早く食えるか勝負しようぜ 」
星降「 上等 」
彼奴等二人はいつの間にか打ち解けたらしく、お互い猫かぶりが
抜けていた
二人共完全に素で会話している
沖田「 瑞希さんは俺の隣ですよ 」
瑞希「 え、あ、はい !!!! 」
やばい、令和でも沖田様の隣で飯食えるとか幸せすぎるッッッ !!!!!!
真緒「 ... 💢( ギロッ 」
真緒がキレ気味だけど、それはほっといて(
瑞希「 いただきまーす !!!!!! 」
片手に炊飯器を持ち、片手にしゃもじを持つ
完全装備で朝飯を頂く()
土方「 相変わらずすげぇ量食うな 」
沖田「 それなんなんですか ? 」
瑞希「 ご飯を炊いてくれる機械です 。早くて20分で炊けます 」
沖田「 え凄 ... 」
瑞希「 ... 外部に漏らさず、新選組内で使うだけなら ... 新しいのを購入して
過去に持って帰ってもいいですが ... 」
沖田「 ほんとですか !?!? 」
瑞希「 んぐっっ( 」
沖田様には抗えん()
土方「 それ中身なんなんだ ? 白米とは少し色が違うが 」
瑞希「 炒飯だよ 。白米に色々な具を混ぜて焼いた中華料理 」
土方「 へぇ ... 」
星降「 夏目先輩、炒飯とか重そうなのによく朝から食えますね 」
瑞希「 まあね( モグモグ 」
瑞希「 沖田様達、今日行きたいトコとかあります ? 」
沖田「 俺はその炊飯器を買いに行きたいです 」
土方「 俺は取り敢えず街歩きしたい 」
胡月「 暇だから別になんでも 」
おい一人だけ無欲すぎる奴がいたな()
見たこともないもので溢れかえってる筈なのになんで此奴はこんなに
感心がないんだ()
瑞希「 判りました、じゃあ街歩きしながら炊飯器を買いに行きましょう 」
真緒「 それって俺も行ってい( 」
瑞希「 来んな 」
狼架「 ブッッ wwwwwww 」
胡月「 即答 wwwwww 」
真緒「 瑞希 ... (泣)」
狼架「 相変わらず塩対応だな w 」
瑞希「 だってきしょいんだもん( 」
狼架「 ふはっ w 」
沖田「 ... ヘッ 」
真緒「 イッラァ ... 💢 」
最初のコメントを投稿しよう!