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♯ 90
瑞希「 カチャカチャ ... ゴッッ ジューッ 」
此処の鉄を焼いていい感じに変形させてを繰り返して ... っと
っし、後は細かいコードとソーラーパネルを組み込むだけかな
幸い屯所のキッチンは日光が良く当たる場所だったから、発電方法は
ソーラーパネルに出来た 。小さいソーラーパネルなら10万ぐらいで買えるから、
よかったよかった 。節約になった(?)
瑞希「 ガンッッッ ... んー、もう少し曲げて ... 」
ゴンッ ドンッ
変形させる為に鉄をトンカチで殴る
あ、傷ついたり壊れたりはしないから安心してね
瑞希「 ... うわっ、いー匂い ... 」
キッチンからエアコンの風で僕の方に漂ってきた、滅茶美味しそうな匂い
恐らく今日の夕飯はオムライスとコロッケだろう
... 序にパンケーキの匂いもするから ... デザートかな ... ?
瑞希( ... そいや此方での二日はあっちでは何日なんだっけ )
瑞希( 一日が一週間だとして二週間 ... え"、嘘ぉ !?!?!??! )
やばッ !?!??! 芹沢様の暗殺まで後一寸じゃん !!!!!!!
えぇ、まだ心の準備がぁ ...
... なんで僕がそんな心配をしてるのかって ?
理由は簡単
... 僕も芹沢様を暗殺するグループに入ることになったから、だ
そう決まったのは、四日前
・
コンコンッ
瑞希「 歳入ってい ? 入るねー( ガラッ 」
土方「 俺はまだなんにも云ってないんだが ... ? 」
瑞希「 歳の部屋入るのに許可なんかいるの ? 」
土方「 ... はーッ ... 取り敢えず座れ 」
瑞希「 スッ コトッ 」
瑞希「 で、要件って何 」
瑞希「 僕これから輝の代わりに買い出し行くから手短に御願い 」
土方「 はいはい、わーってるよ 」
土方「 ... 芹沢先生のことなんだが、 」
瑞希「 ッ !?!?!? 」
土方「 来る 9 月 19 日 ___ 」
土方「 ___ 暗殺することが決まった 」
瑞希( ... しまった、壬生での日々が楽しすぎてすっかり忘れてた ... )
瑞希「 ... それを僕に知らせるということは ... もしかして、だけど ... 」
土方「 嗚呼 」
土方「 瑞希、手前にも暗殺に協力してもらいたい 」
瑞希「 ... 何故、僕を勧誘したのです 」
土方「 簡単だ 。手前の剣術は総司と同等 。おまけに変装も出来るらしいじゃ
ねぇか 」
瑞希「 なんで僕が変装得意なの歳が知ってるんだよ ... 」
土方「 総司から聞いた 」
瑞希( 沖田様ッ ... !!!! )
土方「 その変装技術と剣術を組み合わすと、驚くことに ... とんでもない
腕前の暗殺者になれる 」
土方「 ... 鬼にでもなれるくらいの、な 」
瑞希「 ... んなの僕が一番知ってるわ ... 」
瑞希「 下手すりゃ僕が拳を一振りするだけで死人が出る 」
瑞希「 ... 僕が昔怒った時 」
瑞希「 真緒が僕を止めてくれた時、最初に目に入ったのは 」
瑞希「 ... 倒れてうずくまっている同級生 」
土方「 ... 手前がやったのか 」
瑞希「 そうだ、... って真緒に云われた 」
瑞希「 僕が怒ったら ... 否、僕自身が 」
瑞希「 鬼なことは ... 存在してはいけないものだということは ... 」
瑞希「 僕が一番良く判ってるんだよ ... 」
土方「 ... すまん、な ... 鬼とか云っちまって ... 」
瑞希「 ... いい、大丈夫 。事実だし 」
瑞希「 で、その暗殺を手伝えばいいの 」
土方「 嗚呼 」
土方「 瑞希にはお梅に変装してもらいたい 」
瑞希「 ... 成程 ? 」
瑞希「 僕を芹沢様の隣に置いておくと 」
土方「 そういうことだ 」
土方「 彼奴も襲撃されて起きねぇ程の莫迦じゃねぇ 」
土方「 彼奴が俺達に気を取られている内に ... 手前が後ろから芹沢先生を
殺す 」
瑞希「 ... 了解 」
瑞希「 で、そのお梅とやらを一目見たいんだけど 」
瑞希「 流石に見たこともない奴に変装出来ないからね僕 」
土方「 お梅なら屯所のすぐ近くにある蕎麦屋の娘だ、明日にでも行けばいい 」
瑞希「 判った、んじゃ早速明日蕎麦食いに行ってくるよ 」
土方「 あ、一応云っとくが 」
土方「 手前がお梅として芹沢先生の隣に忍び込むのは彼奴等がヤッた後だ、
それまでは隣室で待機してろ 」
瑞希「 否流石に判ってるわ 」
土方「 だよな、流石に莫迦にしすぎたか 」
瑞希「 嗚呼そうだよ僕のこと莫迦にしすぎだよ 💢 」
瑞希「 入れ替わる時本物のお梅は部屋の隅の方に置いといていい ? 」
土方「 嗚呼、それで大丈夫だ 。芹沢先生は一度寝たら襲撃でもされない限り
目覚まさねぇから、気付かない 」
瑞希「 りょうかーい 」
瑞希「 でも歳達が襲撃した時、気配で起きて逃げるかもしれないよ ? 」
土方「 その場合は俺達で追いかけて始末する 。その間に手前はお梅の方を
始末しろ 」
瑞希「 うーっす ... え、どっちにしろ僕お梅殺すんだよね ? 」
土方「 嗚呼 」
瑞希「 ... うし、作戦の流れは大体把握できた 」
瑞希「 じゃーね歳、また明日ー 」
土方「 おう、おやすみ 」
・
__ と云った感じで、僕は芹沢様暗殺の主要メンバーに入ることになった
瑞希( 沖田様に変装見せなきゃよかったなー ... )
沖田様が僕の変装技術の凄さを知っているのは、僕が藤堂様に変装して、
沖田様を驚かせて遊んだからだ(
いやー、あの時の沖田様の反応はさいっっこうに可愛かった((
でまあ、暗殺の主要メンバーを決める時に、沖田様がそれを歳に話したと
云ったところだろう
歳にだけはぜっっったいに知られたくなかったな(
瑞希「 カチャカチャ 」
過去に戻ったらすぐに芹沢様を暗殺、かぁ ...
... 僕コンセントも徹夜で作らなきゃなのに !?!?!?!?!(
ストレスエグいんですけど !?!??!?!(
え ? 芹沢様を殺すのに罪悪感はないのかって ?
んー、まあ多少は罪悪感あるよそりゃ 。僕は嫌いでもないし 。
でも副長様から ... しかも沖田様からお願いされたら ... うん
断る訳にもいかないって訳よ
つまりは罪悪感を溝に捨てた((
... まあ、
瑞希( 新選組で隊士として仕事するなら、" 罪悪感 " なんてなくさなきゃ
やってけないんだけどね )
新選組の仕事に罪悪感なんてものを持ち込んだら、
まともに仕事ができなくなる
沖田様の為にも、
罪悪感なんて感情は消さなければ 。
沖田「 瑞希さん、夜飯出来ましたよ 」
瑞希「 !!!! はーいッ !!!! ✨( ガタッ 」
・
土方「 鬼にでもなれくらいの、な 」
・
瑞希( ... 鬼、か ... )
やっぱ云われていい気はしない
だけど
沖田様の為なら僕は ___
___ " 鬼 " にだってなってやる
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