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♯ 94
___ « 翌日 »
in 広間
沖田&土方「 ズーンッッ ... 」
沖田「 お"ぇ ... 二日酔いが ... 」
土方「 気分悪い吐き気する死ぬ ... う" ... 」
瑞希「 自業自得だ莫迦野郎 」
沖田「 否ほんと ... ほんとすいません ... 」
山南「 沖田さんは自分から酔いに行きましたよね 」
沖田「 えッ、ちょ、山南さんッ ... !?!?!? 」
瑞希「 へー ... ?( ジトッ 」
沖田「 すいませんでした( 土下座 ) 」
土方「 誠に申し訳有りませんでした( 土下座 ) 」
瑞希「 ... 勝手にしろィ 」
そう云い僕は釜に残っていた最後の一口の白米を口に頬張り
瑞希「 ごちそうさま !!!!!!( ガタッッ 」
ちゃんと挨拶を叫び、広間を後にする
近藤「 瑞希さん、何処へ ? 」
瑞希「 稽古場です 」
近藤「 嗚呼、いってらっしゃい 」
瑞希「 っす 」
バタンッッ ...
... ガラッッッ
「「「「 ビクッッ 」」」」
瑞希「 沖田様 」
沖田「 はい !!!! 」
瑞希「 このお茶絶対飲んで下さい、それだけです 」
瑞希「 では 」
バタンッッッ
藤堂「 ... 総司、土方さん ... 」
藤堂「 沖田相手にあんなに怒ってる瑞希さんは初めてだぜ ... ? 一体何を
したんだよ ... 」
沖田「 ... 」
原田「 辞めろ平助、沖田が放心状態だ 」
藤堂「 可哀想に 」
土方「 いーし ... 俺悪くないし ... え ? あ、そうなの ? はは、ありがと ... 」
芹沢「 おい此奴幻覚見てんぞ、誰か医者連れてこい 」
永倉「 頭のお医者さんいませんかー 」
藤堂「 あはーい !!!!! 」
永倉「 御前は絶対違う 」
藤堂「 え 」
・
シュッッ シュッッ
瑞希「 はぁっ ... はぁっ ... 」
今は皆朝食を食べている時間
その為、稽古場には誰も居ない
瑞希「 ... 」
薬入りのお茶は渡したし
今日は仕事以外で関わることはないだろう
... 複雑だけどあれは沖田様達が悪い
瑞希「 人の関節脱臼させやがって ...(泣) 」
そうなんです、歳と沖田様二人揃って僕の方の関節外してきたんです(泣)
まあ治ったんですけど !!!!!!! あれは痛いよ !!!!!!!
僕の化け物みたいな治癒力がなかったら今頃死んでたよ !?!??!( 死にません )
胡月「 よう瑞希 」
瑞希「 ぴぎゃぁあぁぁぁッッッ !?!?!?!? 」
胡月「 んだその声 」
瑞希「 あ、なんだ胡月 ... 」
輝「 お、お久し振りですッ 」
瑞希「 輝ーッ ♡ 」
輝「 瑞希さん、朝から稽古お疲れ様です 。これ、差し入れのおむすびです 」
瑞希「 もうあんた最高ッ !!!!! 」
瑞希「 うん美味しい !!!!!! 」
輝「 相変わらず食べるの早いですね、 w 」
胡月「 ... 瑞希御前昨日のそんなに怒ってんのか ? 」
瑞希「 あったりめぇだろ !?!?!? 関節外されたんだぞ関節 !!!!!!! 」
瑞希「 ていうか背骨折られかけたんだぞ !?!??!?! 」
胡月「 んーまあ ... あれは総司達が悪いが ... 」
胡月「 先刻広間行ったら二人が死んだ魚のような目をしてるもんだから ...
大丈夫なんかなって ... 」
瑞希「 ... 大丈夫でしょ 」
云いすぎた ... かも
... と、取り敢えずは芹沢様暗殺が終わってからの話だよ !!!! ね !?!?!?
輝「 兄様、俺追加のおむすび作ってきますね 」
胡月「 おう、有難う 」
輝「 パタパタ 」
胡月「 ... ま、早い内仲直りすることだな 」
胡月「 俺はこれ以上は口出ししねぇ 」
胡月「 ほら、手合わせしようぜ 」
瑞希「 え ... ? 」
胡月「 ... んだよ、俺じゃ不満か 」
僕は毎朝沖田様と一緒に手合わせをしている
正直云って、剣術がそこそこ出来る奴と手合わせしないと
その日 本領発揮できないからな ...
瑞希「 ... 否、全然 。逆に有り難い 」
瑞希「 頼む 」
胡月「 おうよ 」
____ カキィンッッ
沖田「 ... 」
・
それから今日の仕事 ... まあ連続殺人犯の拷問、近況調査、盗人対処 ... とか、
簡単な仕事だけど 。
これらをこなして
遂に
___ 9 月 16 日の夜がやってきた
瑞希「 ... うん、もうそろそろだな 」
芹沢様とお梅が居る部屋の隣で、僕は二人が寝静まるのを待つ
恐らく声的にもう少しで終わって寝るところだろう
... まあ案の定、数分も経てば声は聞こえなくなり
二人の寝息だけが響く、そんな状況になった
瑞希「 っし、行くか( スッ 」
部屋と部屋を仕切る襖をそーっと開け、布団で寝ているお梅に手を伸ばす
瑞希「 んしょ ... っと( トサッ 」
瑞希( ふーん、まあまあ顔は整ってんのな )
そんなことを思いながら、お梅を部屋の隅に座らせる
お梅に変装した僕は、芹沢様の寝る布団に潜り込み、寝たふりをして
歳達の襲撃を待機 ___
____ の筈なのだが
瑞希「 ... 💤 」
昨日の ... あの二人の相手の疲れが一気に来て
眠りについてしまった
・
沖田「 ... 」
土方「 おい総司、しっかりしろ 。もう少しで襲撃だぞ 」
沖田「 判ってますよ 」
昨日、土方さんが瑞希さんに近づくのに苛立ちを覚え
自ら酒を飲んで酔い、瑞希さんに迷惑を掛けてしまった
その所為で ... 今朝から瑞希さんに無視され続けている
山南さんから聞いた話によると、俺と土方さんは二人揃って瑞希さんの
肩の関節を外したらしい
... 女性に ... 瑞希さんに、なんてことを ...
どうにかして、この状況を直せないものか ...
近藤「 ... もうそろそろかな 」
山南「 ですね 」
近藤「 よし、御前等 ... 頼んだぞ 」
土方「 はい 」
山南「 コクリ 」
胡月「 承知 」
沖田「 ... 了解、です 」
複雑な気持ちのまま、芹沢の眠る部屋に向かう
胡月「 ... 総司、御前そんな状態のまま襲撃したら ... 斬られるぞ 」
土方「 嗚呼 。幾ら総司でもそんな状態じゃ ... 云いたくないが、芹沢先生には
敵わない 」
沖田「 俺のことを莫迦にしてるんですか 」
土方「 は ? 只純粋に心配してるだけで ... 」
沖田「 ... いいですよね土方さんは 。瑞希さんに無視されてるのに、そんな
ヘラヘラと 」
胡月( ... 今朝その所為で幻覚見えてたらしいけどな ... )
胡月( 歳のことだ、どうせ強がってるだけだろうに ... )
土方「 あ" ? 」
土方「 ... いい、もう知らねぇ 。何があっても俺は御前を助けに入らねぇ
からな 」
山南「 ちょ、ふたりともッ ... 」
沖田「 嗚呼そうですか 。どうぞご勝手に 」
胡月「 ... はーッ ... 」
山南「 そんなんで芹沢さんを殺せるとでも思ってるんですか !? 」
沖田「 山南さんには関係ありませんし ... 俺のこと舐めないでください 」
土方「 嗚呼そうだ 。俺は此奴の力がなくたって芹沢先生を殺せる 」
山南「 否ですが ... !! 」
土方「 着いたぞ、芹沢先生の部屋だ 」
山南「 ... もう ... 」
胡月「 こうなったらもう誰でも止められねぇよ ... 」
山南「 でも ... 絶対怪我しますよね ... 」
胡月「 まあ瑞希も居るし大丈夫だろ 」
山南「 ... そう、ですか ... 」
土方「 よし、 」
土方「 襲撃だ !!!!!!!! 」
ガラッッッッッ
芹沢「 ... パチッッ 」
沖田「 芹沢、覚悟 !!!!!! 」
芹沢「 総司ッ ... !?!??!!? 」
芹沢「 チッ ... 糞、やっぱそうきたか ...( ガタッッ 」
土方「 総司どけ !!!!! 邪魔だ !!!!! 」
沖田「 はぁ !?!??! 土方さんがどいてください !!!!!! 」
山南「 ふたりとも !!!!! 」
胡月「 此処まで来て喧嘩すんなよ莫迦 !!!!!!!! 」
山南「 み、瑞希さんは !?!?!? 」
瑞希「 ( ˘ω˘)スヤァ 」
胡月「 ... 爆睡してんぞ此奴 !!!!! 」
山南「 えぇッ !?!?!?! も、もしかして昨日のッ ... 」
胡月「 多分 ... ていうか間違いなくあの二人の所為だろ ... !!!!!!! 」
芹沢「 ... なんだァ ? そんな状態で俺のこと殺しに来たのか ? 」
芹沢「 そんなの、 」
芹沢「 寝ぼけてても勝てるわ 」
___ ザシュッッ
・
ギャーギャーッッ
瑞希「 ... パチッッ 」
うるさ ...
瑞希( ... え嘘 !?!?!? もしかしてもう襲撃しちゃった !?!!?!!??! )
やばッ !!!!!! 僕爆睡しちゃった ... !!!!!!!
瑞希( でも !!!!! 今からでも応戦すれば大丈夫だ ... )
" あの二人が " ッ ... 時間稼ぎ、もしくは既に暗殺してるかも ... !!!!!
そう思いながら傍らに置いておいた刀を手に取り、体を起こす
すると目に入ったのは
土方「 ぐッ ... 」
山南「 だーッ !!!!!! だから云ったのに !!!!!!! 」
胡月「 糞ッ、俺等二人じゃ埒が明かねぇよッ ... !!!!!!! 」
瑞希「 は ... ? 」
肩らへんを斬られたのか、痛そうに ... 苦しそうに悶える歳
怪我をしながらも二人と守ろうと必死に戦う胡月と山南様
そして
沖田「 かはッ ... 」
... 血を吐いて、悶えも出来ずに只倒れ込んでいる沖田様だった
山南「 あ !!!! 瑞希さんやっと起きた ... !!!!!! 」
胡月「 手前 !!!!! しょうがねぇっちゃしょうがねぇけど爆睡すんなよ !!!!! 」
芹沢「 チッ、夏目も居たのか 」
瑞希「 ... 」
胡月「 ... 瑞希 ... ? 」
山南「 瑞希さん ... ? 」
お梅「 ... パチッ 」
お梅「 きゃああああッッッッ !?!?!?!? な、何よこれッ !!!!!!! 」
お梅( に、逃げなきゃッ ... )
ザシュッッッ
... ゴトッッッ
瑞希「 ... 煩い、耳障り 」
胡月「 お、おい瑞希 ... ? 」
瑞希「 ねえ、この二人 ... どうしたの ? 」
芹沢「 莫迦げたことに喧嘩しながら俺を殺そうとしてきたからな 」
芹沢「 斬ってやったんだよ、見りゃ判るだろ ? 」
芹沢「 まー戦力が両方斬られて倒れちゃうとねぇ、朝比奈達が可哀想だよ 」
芹沢「 ほんとに ... 惨めだ 」
喧嘩 ... 多分僕関連だな
こんな状況で喧嘩してた二人は明日みっちり説教しよう
取り敢えずは
瑞希「 黙れ( ザシュッッッ 」
この
芹沢「 がはっ ... 」
瑞希「 ... 」
この塵の
始末だ
尊敬 ? 憧れ ?
んなもん今捨てた
大事なものを傷つける奴に存在価値はない
だから
瑞希「 ザシュッ ガッッッ 」
芹沢「 あ"ッ ... 」
痛めつけて
瑞希「 ゴッッ ザシュッッッ ドゴッッッ バキッッッ 」
痛めつけて
胡月「 瑞希ッ !!!!!!!! 」
地獄へ落とす
山南「 瑞希さん !!!!! もう其奴は ... !!!!!! 」
只、無心に
土方「 瑞希ッ ... 」
" 鬼 " になって
瑞希「 ザシュッッッ ガンッッッッ ドガッッッ 」
なんだよ、傷つけられたのは ... 殺されかけたのは、手前等だろ ?
なのになんで止めるんだよ
瑞希( ... 意味判んねぇ )
____ ブシャァァァァァァァッッッ
瑞希「 ビシャッッッ 」
胡月「 ッ ... 瑞希ッッッッッッ !!!!!!!!!!!! 」
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