序章

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序章

姉は私の自慢だった 純白の美しい羽で、白鳥族とは思えないほどの美しさだった 白鳥族とは昔、とあるお姫様がふくろうに白鳥に変えられてしまい、永遠に愛してくれる男性と結ばれなければ死ぬまで人間には戻れない魔法をかけられた。とある日の夜、お姫様は通りかかった王子と恋に落ちた。しかし、ふくろうは絶対に結ばせたくない、そして次の日の舞踏会では自分の娘、黒鳥をつれていき、白鳥と結ばせないように仕向けた。王子は白鳥だと思い込み、黒鳥に永遠の愛を誓ってしまう。王子はやっと、あのお姫様ではないことに気付き、お姫様がいる湖で本当の愛を証明するためにお姫様と共に湖に身を投げた。しかし、お姫様は身を投げた瞬間白鳥に戻ってしまい死ねなかった。そして腹には王子との子供ができていた。その子供は昼間は白鳥、夜は人間で姿を変えられる子であった。この子供こそ私達一族の先祖。そんなお姫様のような純白の羽を持っている姉は美しかった。 それに比べて私は、黒い羽がぽつぽつと混じっている白鳥。 誰も私に見向きもしなかった。 でも、あのお姫様みたいな姉は突然いなくなった。 これは私は姉を探すため、冒険に出発する序章。これからどんなことがおきるのであろうか.....
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