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「他には?好きな物とかないの?」
「漫画はよく読む。あとゲームしたり。」
「俺もゲームオタク。笑」
「まじ!?」
俺は驚きのあまり、大きな声で言った。
「うん。そんなに驚くことか?笑」
「驚くさ。てっきり、ゲームとは無縁な人だと思ってたから。」
「だから、周りは俺の見た目しか見てないんだよ。」
「ごめん。」
俺は日下部に勝手な先入観を抱いていたことを謝罪した。
「坂下はわるくないよ。俺もそうやって見せてるからさ。みんなの理想の日下部をね。だから、こうやって肩の力を抜いて話せて楽しいよ。」
「俺で良かったら何時でも話してよ。」
俺の中の日下部の印象が180°変わった。
「それなら、早速だけど、明日の予定は?」
「特にないけど。」
「俺も。笑」
俺は思い切って、日下部に尋ねた。
「ゲームする?オンラインで。」
「いいね。やろ。」
「俺のID教えるわ。」
「坂下、その前に連絡先教えて。」
「あ、そっか。俺ら交換してなかったか。」
楽しい。
こんなにも自分をさらけ出せる相手は久しぶりだ。
そのせいか酒も進む。
「2杯目飲む?」
日下部が俺に聞いた。
「飲もうかな。」
「じゃあ、俺も。」
この夜、俺と日下部は時間も忘れて語り合った。
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