職場の先輩×職場の後輩

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「金曜日の夜は、混んでますね。」 「だな…」 「先輩、顔暗くないですか?」 「冷静になっただけだ。」 「そうですか。202号室でいいですか?」 「どこでもいいから、早くしてくれ。」 先輩は落ち着かない様子で、周りを見回している。 俺は202号室のボタンを押し、休憩を選択した。 本音をいうと、宿泊にしたいが、いきなりは先輩に警戒心を与えてしまいかねない。 「行きましょう。エレベーターは…あっちみたいです。」 「鳴海は恥ずかしくないのか?」 「何がですか?」 「だから、俺と…ここ入るの。」 「はい、あのまま外に居たら、俺も先輩も風邪引いてしまいますから。」 「そうか。」 先輩は渋々、納得した様子でエレベーターに乗り込んだ。
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