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部屋のドアを開けると、まずベッドが目に入った。
俺は動揺を悟られまいと、バスルームを探した。
「ガラス張りかよ。」
変な気分になってしまうではないか。
「先輩、シャワーお先にどうぞ。」
「鳴海が先に浴びろよ。」
「俺がここに誘ったんですから、先に入ってきてください。」
しまった、つい、誘ったと口を滑らしてしまった。
「そう言うことなら、お先に。」
先輩は気づいてないようだ。
俺はほっと胸を撫で下ろした。
「はい、行ってらっしゃい。スーツもらいますよ。」
「ありがとう。気が利くな。」
「でしょ?」
「って、調子に乗るな。」
先輩は笑いながら、スーツを脱ぎ始めた。
まさか、先輩の裸体を拝める日が来るとは思ってもみなかった。
憧れの先輩に近づきたくて、毎日、仕事を頑張った。
週末に飲みに行けるくらい距離が近付いた。
そして、今夜、ラブホテルに来ることが出来た。(ゲリラ豪雨のおかげ)
あとは、流れに身を任せるだけ。
なんて、気が早いか。
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