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「なんでそんなに離れてるんだ?」
「そうですかね...?」
「ああ。」
先輩の顔をまともに見られない。
今、顔を上げてしまったら、俺の気持ちを知られてしまいそうで怖い。
最初は憧れの先輩だった。
それがいつしか、特別な人になっていた。
だけど、先輩がノンケなのは知っている。
昨年まで、彼女が居たことも。
だから、俺の気持ちを知られる訳には行かない。
明日からも、先輩にとって、可愛い後輩で居たい。
「俺、先に出ますね。のぼせそうで/」
俺は立ち上がった。
すると、俺の腕を先輩が掴んだ。
「俺の事、誘ったんじゃないの?」
「先輩、さっきのこと//」
「気付かないふりしてようと思ったけど、鳴海の様子見てたら、俺の勘違いじゃないのかなと思って。」
先輩は俺を見つめた。
俺は生唾をのんだ。
「でも...先輩は男に興味ないですよね?」
「鳴海以外の男はな。」
「...//////」
先輩はずるい。
そんなこと言われたら、期待してしまうではないか。
先輩は戸惑う俺を浴槽の縁に座らせた。
そして、そっと唇にキスをした。
「先輩、俺、勘違いしちゃうから//」
「どんな?」
「だから...俺の事を好きなんじゃないかって///」
「好きだけど。キスしたくなるくらいには。」
「その言い方、ずるいです//」
「だからさ、早くベッド行こ。」
先輩は耳元で囁いた
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