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俺は、早足で地下駐車場まで歩いた。
車に乗り込むと、エンジンをかけ、自宅の最寄りのスーパーへ向かった。
一人暮らしが長い分、家事全般、特に、料理の腕が上達した。
和洋中なんでも作るが、今夜のメニューは決めている。
そのメニューは〝カレー〟だ。
カレーはその家によって、違いが出る料理だ。
同じカレールーを使っても、具材が違えば全く別のカレーになる。
俺のカレーは狩野の口に合うだろうか?
ピンポーン...
夕食の支度が終わったタイミングで、狩野がやってきた。
「お疲れ様。」
すると、狩野は俺を抱き締めた。
「会いたかった。」
「俺も。」
「ん?もしかして、カレーですか?」
「そう。」
「匂いだけで、腹が鳴りそう笑」
「ほら、手洗ってこいよ。食べるぞ。」
「はーい。」
すると、狩野は俺の頬に軽くキスをした。
「おまっ///」
「丸山さん、可愛すぎる。」
「年上をからかうな//」
「からかってない。」
狩野が俺をキッチンの壁に追い詰めた。
「エプロン姿も似合ってます。」
「ありがとう//」
「でも、外していいですか?」
「え//先に夕飯食べないのか?」
「丸山さんがいい。」
そんな目で見つめられたら、俺は…
「狩野、好きだよ。俺が好きなのは狩野だけ。」
俺は狩野の首に手を回して、口づけした。
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