0人が本棚に入れています
本棚に追加
15話カメムシ
「①」
あれはそーだな。俺の親戚のおじさんの初夏のお通夜の日だったな。
そして自宅の庭先に涼んでるとな、カメムシ一匹が俺の服についてたんだよな。
だから当然俺は無視家だから、そのカメムシを捕まえて飼うことにした。
次の日も自宅でいつものように涼んでいるとカメムシ2匹がまた俺のところに寄り付いたんだよ。だから以下省略で飼うことにした。
で、次の「その話はもういい!!」
ーー部室内ーー
「ぜぇ、ぜぇ、さっきからカメムシの話題しかないぞ!?」
「ええ……この後盛り上がる所なのに。ちょうどよかった。これ、俺がさっきカメムシで捕まえたもんだな。ははは」
「ひぃ!?」
大量のカメムシの虫箱を見て女性陣はパニックなり、真夜が蹴ったカメムシの虫箱が開いて飛散する。
そこにフェロモンの香にやられて大量のカメムシが美冬の全身にピタっと貼り付いてしまった。
「…………」
虫男以外部員一同悲鳴が湧き上がる。
姫子が殺虫噴射器を用意してくれたので事なき得た。
この後、部室内には動物と虫を持ち込むのを頑なに禁止した。
そしてしばらく美冬はこの時から香水を身につけるようになった。
「②」
わたくし毒川里美です。
先週は酷い目に遭いました。
さて、わたくしは学校からの帰り道でそこに大人が2人分はまりそうな巨大な亀がのそのそと歩いてました。
そこでわたくしは記念になると思いケータイで何度もカメラを切りました。
すると、その亀は急に歩くのやめて停止しました。
動かなくなったのでわたくしめはそのカメに手を触れてみると透けていました。
(ふむ。もしかして?)
わたくしは携帯を取り出して先程撮ったカメラの画像を取り出すとそこに写っていたものは!
ーー何もありませんでした。
そこで再び亀を目視するとその場にいませんでした。
「……ん。まぁ」
わたくしが披露した怪異談カメムシは部員のみなさまにとっては怖さは微妙だったらしく、それでもみなさんに伝えたいのですよね。
みなさんの背後にいる部室の窓際に大量のニヤつく顔面が張り付いてることにね。
先週みたく悲惨な状況になるので教えないでおきましょう。
さて、この辺で。
さようおなら~。
カメムシ 完
最初のコメントを投稿しよう!