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01話巨乳ゥ
「①」
ーー????の部屋ーー
急激に身体中締め付ける感覚に陥る。
どうやら金縛りのようだ。
身体は思うよう動かない時に俺は目を開ける。
そこにーー、
おっぱいが浮かんでいた。
そう、豆粒一個ずつに置かれたまーるいふたつのふくらみ。
何度も言うよ?
おっぱいが浮かんでいた。
おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい。
頭の中は常にあのおっぱいがあり浮かんでいた。
しばらくするとそのおっぱいはいつのまにか消えた。
……ああ、おっぱい。
ーー部室内ーー
「という怪異談だぜ……あれ?みんなどうした??」
部室内はお通夜の状態になる。
なんだなんだ?とっておきの怪異談を披露したによ。
「…………」
ふむふむ。このだんまりとした部員達はもしかしたら震えあがせていたのだろうか?
あが。
あががががががが。
部長のアイアンクローが俺の頭にフィットして見事に決まってるがちょ、ちょっと出ちゃいけない液体が漏れてるぞ!?
「はーなーきー!!前にも言ったよな?エロ話ここに持ち込むなって?」
「えと。あがががが!?その前に手を離してください。あがががががが!?」
やばい。なんか聞いちゃいけない音が聞こえる。
とりま、誰か助けてクレヨン!!
あががががががががが!?
※しばらくお待ちください。
閑話休題。
「ねー?和馬くん大丈夫?」
「……ああ、なんとかな。途中花畑の河岸が見えたぜ」
なんとか一命を取り留めたぜ。
あ、そうそう。自己紹介はまだだったな。
俺の名前は鼻木和馬。
そして俺の事を心配かけてくれた女子は高波美衣子。
そしてアイアンクローをかましてくれた部長は夜尻真夜。
以上3名の部員である。
ごく小規模の怪異談同好会というより、特殊なホラーフェチズム達による変人の集まりである。
俺はこの部活に入部する前はエロイ部活と勘違いして入ったのが後の祭りだが、このホラーフェチズムの魅力に虜へなったのだ。
だから精一杯俺はそれなりの怪異談を披露したのだがなかなか部長は俺が語る怪異談を認めてくれないどころかクソ扱いするのである。
ところで読者のみなさんには怪異談てなんぞや?というご指摘はごもっともだな。
怪異談というモノは平静時代に幽霊やオカルトが一般的に認知された時に怖い話や怪談をアレンジした怪異談というモノが一部のオカルトマニアが流行の兆しになっている。そんな中、部長はその怪異談を新たにフェチズム怪異談広めようと野薔薇怪異談を立ち上げたのである。しかし、その怪異談に賛同してくれる仲間は少人数しかいなかったからな。
まぁ、フェチズム怪異談と言ってもピンとこないしマニアックだからな。
「部長。部員数増やすのにもう少し敷居を下げましょうよ?フェチズム怪異談だけじゃわかりづらいですし。」
と、俺なりに進言したが部長は、
「ダメだ!!この部の設立した当初はホラーフェチズム怪異談を広めることに決めたのだぞ?余計なモノは排除せねばならないとな」
と、俺をぎろりと睨みつける部長。
部長は俺のエロイ怪異談を何かといちゃもんつけるのだ。
しかし、俺としては真面目なつもりで語っているんだけどな。
「とは言ってもですよ?俺はともかくこのフェチズム怪異談てマニアックなネタですから、ネタも尽きてしまいますよ?」
「そ、そんなことはないぞ!」
一瞬、部長の目が泳いだな。図星か。
「ねー?部長。試しに普通の怪異談も入れませんか?オレンジジュース100%はたしかに美味しそうですが80パーセントであっても味はほとんど変わりませんよ?」
うん。相変わらず例えが分からないな高波。
しかし、言いたいことは俺にもわかるぞ。
「ダメだダメだ。75パーセントでも42パーセントでもダメだ!常に100パーセントにしないと」
「じゃあ。こうしましょうよ。普通の怪異談とホラーフェチズム怪異談をお互い試しに披露するんですよ。そこでどちらの怪異談が怖いのか決めましょう?」
「え、う、うむ。わかった。」
「じゃあ。来週の部活ある日に二つ披露しましょう」
部長は渋々うなずいてくれた。
そこで部活はお開きになった。
「②」
みんなには黙っているが俺の語る怪異談は全部実話怪異談だからな。
毎日常に頭の中はおっぱいの事を考えてるせいか、おっぱい絡みのオカルトや幽霊を目撃するんだよなぁ。まー自分体質だからな。
幽霊やオカルトに巻き込まれやすい体質なんだがおっぱい絡みの体質て嬉しいのかなぁ……。
そんな時、俺は夜分遅くにコンビニの帰り道にとある誰もいない夜道に背筋がゾクゾクするような痺れと寒気の鳥肌が立っていた。
そう、誰かが見られてるような感覚がある。
俺は周囲を見渡すと遠く離れた場所から走るモノが視えるのだ。
俺は思わず驚愕する。
ーーそいつは巨乳だったのだ。
いや、話を最後まで聞いてくれ。
ファンタジー小説やゲームに出てきそうなオークの豚人のような巨体の巨乳であり、頭がなかった。
そう、お相撲さんのような人肌さらした巨乳が俺に向かって走ってくるのだ。
怖くなった俺は全力で逃げたさ。
そう、どこまでもどこまでも追いかけてくるんだぜ?
だから、俺は途中物陰に隠れてやり過ごしてそのまま帰宅した。
そして今日も部屋で現れたぜ。
おっ……。
「③」
「もういい!それは!!」
と、部長は不満気に遮るが顔が赤いな。
「それなりに怖かったよ和馬くん」
おお、高波さんわかってくれたな。
「……まぁ、いいだろう。普通の怪異談披露するのは認めよう」
部長はついに認めてくれたがどうも俺の語るホラーフェチズム怪異談は認めてないようだ。
さてさて、この話はもう終わりだが部長が語るホラーフェチズム怪異談はどんなものかというと、トイレの扉を少し開けてトイレする時に誰かが身体に触れられるというどこかで聞いたような怪異談だったので俺の語る怪異談が軍配が上がったのである。
部長の語るホラーフェチズム怪異談は下手である。ちなみに部長のフェチズムはドアや扉が好きらしいこと。
さてさて、俺たちの語る怪異談は不気味な野薔薇を鳴かせていくからな。
巨乳ゥ 完
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