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少し、疲れた。
柊真は瞼が閉じるのに任せた。
仕事に勉強に、落ち着かない日々の、束の間の休息に安堵した。
そのまま眠った。
起きたときに、眠る相良が傍にいたので、その細い体に覆い被さった。
相良は一瞬驚いたようだったが、柊真を受け入れた。
結局のところ、爛れた関係である事に違いなかった。
昔の彼の男たちのように、力で彼を引き留めることは出来そうにない。
柊真からは会いに行かないと決めていた。相良が自ら会いに来てくれる事が重要だった。
今日までずっとそうして来た。
「春さん」
「何」
「これからもずっと俺の傍にいてくださいね」
柊真の言葉に相良が笑った。
「いいね、プロポーズかな、それ」
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