不思議な先輩?

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「……いや、まあ折角ですけど遠慮しま……あ、ですが先輩が使用したものであれば――」 「ああ、安心して玲音(れいん)ちゃん。二つとも新品、つまり未使用だから」 「ああ、でしたらやはり遠慮します」 「なんで!?」  そう、何とも期待外れの返答を寄越す先輩。もしかするとポンチョもありかなと思いましたが、それではまるで旨みがありません。ほんと、何のメリットもありません。  そういうわけで、元来の目的を達成すべく職員室へと到着。ですが、残念ながら余った傘はもう既に全て借りられてしまったとのこと。……くっ、遅かったか。
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