学園編①

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「あんず先輩。よろしくお願いします」 私に最初に話しかけてくれたのは、三葉あんなちゃんという2年生だった。あんなちゃんと、はなちゃんの姉妹はユニットで活躍する新人アイドルで、今人気が急上昇中の、注目度No.1アイドル。 こんな子達と、地下の私が一緒に歌って踊れるなんて、またとないチャンス。ドキドキを胸に、準備運動をしていると、あおいきゅんが口を開いた。 「あんな、はな、れいと、かなめの実力は、知っている。問題は、森ノ宮だな。まずは、ソロで歌って踊ってみろ」 え? 何この高圧的な態度……。いつもの、あおいきゅんじゃないんだけど?! そんなことを考えながら、幸せの歌とダンスを披露した。もちろん、ダンスなんて覚えていないため、ほとんどに近いような印象の歌とダンスしか披露できなかった。 あおいきゅんの顔は、どんどん険しくなり1番が終わるより前に、音源を止めるように音響さんに指示をした。 怒った彼は、こちらの方へやってきて一言こういった。その一言は、私にはであった。
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