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#2 食堂
寝室にあった扉を開けると…そこは食堂だった
全体を見てみると【大きなテーブルに人数分+2の椅子、暖炉、正面と左右に木製の扉】が確認できた
大牙『ここも…探索出来そうっちゃ出来そう…?』
アーノルド『確かに出来そうだが…かなり見れそうなところがある、手分けする必要がありそうだ』
大牙『なら俺とシバはテーブル調べてみるよ、シバはテーブルの上の食事が気になってるみたいだし…』
ふとシバを見ると、テンションが上がっているのかテーブルの食事めがけようとしていた
叶多『じゃあ私は暖炉を調べてみようかな…』
アーノルド『私は扉を調べてみようと思うが、九条は?』
零『私もアーノルドさんに同行するわ…扉の数、多そうだし』
各自調べる場所に手分けをし、探索をしてみることにした
アーノルドさんと行動を共にした私は今一度、扉を見てみる
(なんの変哲もない…木製の扉ね…)
アーノルド『特に何か聞こえるわけでもないな…』
零『1部の扉は…簡単に開くようなものになってないのかしら…開けにくいわ』
アーノルド『ここは特に発見はなし…か』
零『他の場所の情報も知りたいですし、合流しましょうか』
その他の探索情報を得るため、私達はテーブルの方へ戻った
大牙『あ…おかえりー』
アーノルド『あぁただいま、何か分かったか?』
零『ちなみに扉側は特にこれといったものはナシね』
大牙『そういやテーブルとか調べてみたんだけど…こんなメモが置いてあって…』
私達は御嶽が手渡すメモを一読する
メモにはこのような内容が書かれていた
ご機嫌はいかがでしょうか。
突然の事態で戸惑っている事と思いますが、
とりあえずはそちらの食事を召し上がりながらお待ちください。
食材はすべて自家栽培の物となっておりますので安心してください。
時間になりましたら係りのモノをそちらへ送ります。
零『…なに?これ…』
大牙『…分からない、でも俺らに宛てたものではあると思う』
叶多『あ…あの…』
零『あ…天馬さん…?どうしたの?青ざめた顔して…』
叶多『暖炉…調べたんですけど…暖炉にくべてあった鍋にとんでもない物が…ありまして…』
アーノルド『とんでもない物?』
叶多『直接見ていただいた方がいいかと思います、こちらに…』
叶多の案内で暖炉へ向かった私達は、鍋の中の物を見てゾッとしてしまった
アーノルド『これは…』
大牙『マジ…?』
零『……………』((引
私達が目にしたもの…それは子供の【右脚】だった
子供の脚ではあるんだけど…なんか…
大牙『無機物感すごいな…』
零『そうね…生身、というよりは無機物ね』
シバ『なーなー…九条ー、天馬ー』
零『…?どうしたの、シバ?』
シバ『このテーブルのご飯…食べちゃダメー?』
叶多『ご飯…?あ、これのことか』
零『見たところは普通の料理だけど…』
何かしら…この料理達…違和感がある…
零『……っ!?』
違和感を感じた私は匂いとか断面図を見ていた
その断面図とかを見ると…使われていた素材は【人肉】だった
零『…ごめんねシバ、貴方が食べるのは推奨できないわ』
シバ『うん、医者が言うならダメなんだろうし仕方ないよねー』
零『…………………』
叶多『九条さん…?大丈夫…ですか?』
零『え、えぇ…大丈夫…』
少し青ざめてしまったが、なんとか平常心を保とうとした
すると…
ガチャり
と奥の扉が開き、1体の自動人形が現れた
自動人形は私達を選別するかのような視線で見ると…
自動人形『…ヨウコソ、イラッシャイマシタ。オショクジハオクチニアッタデショウカ?オナカモフクレタトコロデ、ドウゾ、コチラヘ…』
そういうと、自動人形は奥の扉へ入っていった
零『あ!ちょっと!』
アーノルド『なんだったんだ…あのロボット…』
叶多『でも…これで奥の扉へ進めるってことですよね?』
大牙『そうだな、進んでみないことには…』
零『他に何か分かるかもしれない、行きましょう』
アーノルド『そうだな、行ってみよう』
不思議な感覚を持った私達は、何か分かるかもしれないという心持ちで食堂を後にした
一体…この先は何が広がっているのかしら…
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