わたし……ヤクのみつぞー、できましゅっ……!

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サングラスにギラギラしたスーツを纏った、いかにもなアレのご職業。 乙女ゲームならちょっとした攻略キャラになってそうなビジュアルだけど、残念かな私が転生したのはほのぼのクリエイトゲームで、しかも私はただの幼女。さすがにはんざいでしゅ。 そしてビッグボスはサングラス越しに私を睨み下ろしてくる。 「ああ? 当然だろ、なんで売り飛ばされないと思ってんだよ」 「だ、だってわたし、ええと、まださんしゃいですし! さんしゃい!」 指を三本立てて訴え、私はママたちを振り返る。 ママたちも当然反対してくれるよね!? でもママたちは煙草を吹かしながら平然とした顔をしている。 「おめでと~。赤ちゃんじゃないから食肉行きじゃないよ、多分」 「えっ!?」 「あーしも売られたのは3歳だもん、よかったね、年季明けまでミミもがんばろー」 「えっ!? えっ!?」 そうだ。ママたちは皆娼婦。人身売買されるのに慣れまくっているのだ! 治安! 「と言うわけだ、行くぞミミ太郎。これまで育ててやった経費400000リアも返せよ、利子付きで」 「ぴえーっ!!!!」
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