わたし……ヤクのみつぞー、できましゅっ……!

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くびねっこを掴まれて部屋から持ち出されそうになる私は、必死に、それはもう必死に訴えた。 「ビッグボスー! や、……ヤクで儲ける気はありましぇんかー!!!!」 「あ?」 ビッグボスが顔の高さまで私を持ち上げ、片眉をあげて私を睨む。 怖い。意外と童顔な美形だけどちょう怖い。 でもやるっきゃない……生きるために! いちかばちか! 運命を……掴めっ! ◇ というわけで、私はビッグボスに土下座してお願いして一度だけチャンスをいただけることになった。 「おめー、そのポーズ猫が寝る時みたいで可愛いな、チャンスくらいやらあ」 「かみさまーっ!」 「おら、だから早くそのヤクの作り方ってのを教えろや」 私はビッグボスとビッグボスのブラザーたちに見守られながら、ビッグボスのお屋敷の実験室につれていかれた。 普段どんな実験をしているのか聞いてはいけない。 ビッグボスは私のいうことをなんだかんだ信じてくれているのか、何もできないだろうと馬鹿にしているのかしらないけれど、お願いしたものを全部用意してくれていた。 「ビッグボス……これ、ただのガキの遊びなんじゃねえんですかい」
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