わたし……ヤクのみつぞー、できましゅっ……!

6/8

10人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
そしてビッグボスはブラザーたちを見やる。 「おら! ミミ太郎が困ってんだろーが! お前らも手伝え!」 「は、はいいい」 そして皆で木箱の周りに固まって、ちまちま……ちまちま……と石を瓶に詰めていく。 おかげさまでクズ魔石を詰め込んだ瓶は、自分で作る何倍も早く完成した。 「精製水をいれてくんだな? 俺がてつだってやらぁ」 「あ、ありがとうございましゅ」 ビッグボス直々に手伝ってくれる。 びくびくとしながら一緒に瓶に水を入れて、きらきらの瓶が完成した。 「そして……思いっきり振るんでしゅ! そして一晩たつと、ポーションができてるんでしゅ!」 「んな話きいたことねえぞ? なんだ、ままごとか?」 先ほどまで優しかったビッグボスが、私の頭をぐわしっと掴む。私はぴええええと耳を寝かせながら身振り手振りで訴える。 「だっ、だいじょうぶでしゅっ! えっと……ママのおきゃくさんのおじしゃんが、なんか言ってました! ポーションができるって!」 ◇ 翌日。 「おい!テルリオ! 出てこい!」 「ウス!」 ビッグボスが部下のスキンヘッドの厳ついお兄さん、テルリオさんを呼ぶ。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加