【第一部完結】のらねこ薬師と魔術師パパの、癒やしのねこねこ隠れ家カフェ~これからは家族で楽しく人生やり直しましゅ、宮廷にも裏組織にも帰りませんにゃん~

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「口上前略、ラメル商会でーす! ミルシェットちゃん! シトラスくんっ! いるかい!?」 「あっファルカしゃん! イーグルしゃん!」 「ふうううううう可愛いねえええええ」 「姉さん姉さん、ゆびわきわきするのしまって」  ファルカさんは興奮気味に何か包みを見せてくる。 「結婚前にさっ! あたしと旦那の仲を取り持ってくれただろ!? そのお礼を持ってきたよっ! 遅くなったけどな!」 「みゃ!」  受け取ると、クリフォードさんもおやおやといいながらやってくる。 「それはそれは、お気遣いさせてしまいましたね。これは?」 「制服だよ! いつもうちを通じてセミオーダーで服の発注してくれてただろ? そのサイズに合わせて、夏の制服作ってみたんだ」 「みー!」  促されるまま、私は包みを開いて目を輝かせた。  白いセーラー襟のワンピースに、ふりふりのミント色のストライプのエプロンだ。  靴下も靴もお揃いで、ネコミミにつけるリボンも一緒だ。 「飲食店だし、気になるときのために布でくるっと包めるやつも用意したっすよ。お団子頭のカバーみたいな感じっすね。尻尾カバーもあるっす」
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