たくさんのママと『飼い猫』ミミ

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今は好きにさせてもらっているけれど、いずれ売り物になる年齢になったら、ビッグボスは私をアレな客に売り飛ばすだろう。 そうなってしまえば――おしまいだ。 生きるには売りたくないと思わせるしかない! 手に職!手に職!手に職! 普通の異世界転生なら、ここで魔法の練習をしたり、チートなスキルでいい感じにやれたりするのだけど。 残念ながらこの世界、どうやら魔法をつかっていいのは貴族だけらしい。 魔法は学問と同じで当てずっぽうではできない。念じてハーッ!ではできないのだ。そもそも資格のない人間の魔法行使は犯罪。 義務教育で生活魔法程度なら教えてもらえるらしいのだけど、この環境で義務教育は期待できない。 終わった……こざかしい幼女に転生してもスタートが最悪などうしようもない…… と、あきらめたくもなるけれど、あきらめたって人生は続く! 投げやりになればすなわち、死よりも苦しい人生がこんにちは! そんなわけで絶望しつつ、時々足をじたばたさせて、 「もういやでしゅ~!! つんでましゅ~!!」
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