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この地に眠る龍神。
その血統である天沢家は、雨を降らせる異能を持つ一族。
ひとには過ぎた力は、だからこそ制御するための精神が大切だ。驕らず、真摯に生きなければならないのに、天沢はやがて自分たちこそが神であるかのように振る舞い始めた。
龍神に仕える巫女がいた。
水上一族の女は天沢に進言する。
巫女でありながら、主である龍神、その化身たる天沢に逆らうとは何事か。
天沢と水上は決別。
龍と巫女姫は袂を分かち、交わりのないまま時は流れ、今に至っている。
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