恋の壱ページ

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あの日から一年が過ぎていた。 恋愛アプリで出会った夢野やよいちゃんとはその後も続いていた。リアルに会う事は無いけれど、それでも、メールのやり取りをしていると、彼女の人となりは窺える。 ………きっと、素敵なヒューマンライフを満喫してる娘なんだろうナ。。。 ………でも。 あの日、コンビニで出会ったあの彼の面影が忘れられないでいるワタシ。 (………もう一度、あの人に会いたい!) 何時もは学校が終わると、友佳と一緒に家に帰ってるのだけれど、その日の放課後に限っては、ワタシはひとりで帰っていた。 外は、生憎の雨。それでも、その日のワタシは傘を持ってたから、別に構わなかったのだけれど、その内に突然の突風に煽られて、せっかくの傘がワナワナに大破! 「………チョー最悪!」 やっとの思いで、あの時と同じコンビニに立ち寄ってたワタシ。傘を買い直すのも馬鹿馬鹿しくて、そのまま、雨足が遠ざかるのを待ちながら、ワタシはそのコンビニの軒先で雨宿りをしていた。
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