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 告白の先……というかまさか両想いだとは思っていなかったから、展開を予想できない。でも抱きかかえられたまま到着した先が寝室だったので、今まで散々ターゲットを誘惑してきたアクアにもさすがに合点が行った。 「旦那さま?あの、おれ……発情期はまだ先で」 「発情期じゃないと抱いたら駄目か?今すぐ本当の奥さんにしたいんだ」  そっと寝台に降ろされて、情欲に染まった瞳で真上から見つめられる。縫い留められたように、目を逸らせない。  喉がひくんと震え、アクアは声を絞り出した。 「だ、抱いて……奥さんにしてください」 「あー!!可愛い!!!」  急に耳元で叫ぶのだけはやめてほしい。そう思いながらも全身で抱きつかれて、心臓がキュンッと幸せに跳ねた。  アクアもそっとブラッドの背中に腕を回す。大きな背中だ。  こんなにも人と密着して、落ち着いた気持ちになるなんて信じられない。殺るか殺られるか、自分にはそれだけだったのに。  しかしアクアの安心を妨げるモノが脚に当たって、これから何をするのか嫌でも実感する。ヒートのときにブラッドと肌を重ねる想像をしたことはあるけれど、実際にすることは想像がつかない。  ちゃんとできなかったらどうしよう。ガッカリされる?    だんだんと不安になって、首の窪みに顔を埋めてなにかを吸っているブラッドの耳元で話しかけた。 「あの、旦那さま。おれ……はじめてで。うまくできないかも……」 「っぐ。イくとこだった……。アクア、大丈夫だ。私が()()()()()。ぜんぶ教えてあげるからな」 「ほんとっ?ありがとう旦那さま!」 「あ゛ーーー…………」  今日死ぬかも……と小さく呟いたブラッドに、殺さないよ?と頭の中で応える。
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