137人が本棚に入れています
本棚に追加
ドアを開けて、鍵を返す。
「ありがとう。助かった」
「……うん。じゃ、気を付けてね。ちゃんとお水飲んでから寝るのよ」
「分かってるって」
ここで、なんとなく…、ほんの少しだけ…、帰るのが名残惜しい…と思う感情が生まれたかもしれない。
まさかの事態だ…。
でも、静かな中條君はなんかかわいいし、元々、顔はどストライクだし、帰り道のちょっと甘えた感じが意外すぎて、ときめいてしまうのも必然…というか…。
いやいやいや…、必然であってたまるか!
そんな気まぐれな感情を全部抑え込んで、扉の向こうに中條君を押し込むと任務完了。
…………のはずだったんだけど。
最初のコメントを投稿しよう!