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「あ、そうだ。帰るならタクシーで帰ってね」
「え、大丈夫よ。ここ、会社からあんまり離れてないし…」
「遅いし、心配だから」
「………うん」
なにこれ？突然そんなことを言われるとは思わなかった。
むしろ、家に上がったら最後。彼の習性であるクズ行動が始まるんじゃないか…とか思ってたのに…。なんかごめん。
「それとも一緒に寝る？」
いや、クズ行動は健在だったわ。絶好調だった。
「寝ません、帰ります」
こちらも食い気味に反応を示すと、「つれないねー」なんて残念そうな声がする。
「変なことしたら、ぶっとばすって言ったでしょ？」
「そういうんじゃねーよ。単純に離れたくないなと思っただけ」
「………え？」
「やば…ねっむ…。すぐ寝そう…」
「ちょっ…」
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