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だから、ある意味油断したのかもしれない。
一旦、繋がれていた手が解放されたと思えば、私の頬は彼の両手に包まれていた。
温もりが心地いい。
眼差しが熱をもつ。
つい、見惚れてしまうんだ。
欲望に流されてしまいそうになるんだ。
思考が散らばっていた。
近い、とか。
近くで見ると、イケメン度合いはますますアップするじゃん…とか。
これ以上、この男と戯れるのはマズイ…とか。
なのに、このタイミングで自分が何を欲しているのか…とか。
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