9 クズで馬鹿で嘘つき

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お互いの間に流れる微妙な空気。 色に例えるなら、うす〜くピンクがかっている、そんな感じ。 ムズムズして、居心地が悪い。 中條君が静かになったから、余計にだ。 おかしいな…。 「なんでもない」と言われたはずなのに、かえってそれがドキドキと…。 鼓動が速まり、頬がカァ…とほてって熱くなる。 なにこれ?どうしよう?? これに対応できるほどの余裕がない。 そもそも、何の話……ああ、キス!! ………それね。おやすみのキスだ! とりあえず、落ち着こう。 大丈夫…。だって、キスについては昨日、すでに私の中で結論が出ているわけで……。
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