10 中條side(3)

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10 中條side(3)

頭回んねぇ。 なんでこんなことしてんだろ…。 ホワイトソースをのばしながら、何度目かもわからないため息を漏らした。 それは、遡ること数時間前――――、 『は…、そんなことで電話してきたの?こんなに朝早くから?やめてよ。5時から叩き起こすって馬鹿じゃないの??』 『5時半だわ』 『変わらないから。ほんと迷惑。休みの朝はゆっくり寝たいって言ってんじゃん…。まじで返して、俺の休日…』 『うるせぇなぁ。お前はどうせオールで飲んでたんだろ。常に暇じゃねーか!毎日休みみたいなものなくせに』 『いや、寝てたし。言うほど暇じゃないんだって。たしかに昨日は飲みだったけどさぁ…。えー、けど、そんなの知らないよね。女の子引き止めたことないもん』 『だよな。お前ってそういう奴だもんな…』
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