2 翌朝の失態

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ていうか、考えていたこと、全部バレてる?……というよりも、全部分かってて言ってるよね?? 当然、昨日の今日で忘れるはずもない。 この男が咎めたいのは、もちろん、私がホテルから逃げたことで……。 ここでフラッシュバックしたのは、昨夜の…、ホテルでの光景――――… 鋭くも甘やかな視線。 交わされた吐息。 鼻先が触れ合うほどに、近付いた距離――――…。 あのまま重ねたなら、何かが変わったのか………、それさえも、想像できなくて……、 「なに赤くなってんの?」 「えぇ?やっ…、そんなこと…」 「なぁに?な〜んか考えてます?」 「それはそっちが…」 「俺?俺が…、何か言った?」 「――っ」
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