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若干チャラさは見えても、それもモテ男の性だと思うことにしよう!……なんて、今は死んでも思わない。
会社帰りに見る度に連れている女が違う男なんて、お決まりのようにホテルに連れ込む男なんて、完全に私の軽蔑対象で、最低で最悪な男だった――――……、
…………はずなのに。
なんで、のこのこついていったかなぁ…???
あの時、たしかにグラついた。
もしかして、一時、好きだった後遺症??
だとしたら、思いのほか、脳へのダメージは大きかったのかもしれなくて。
こんな納得のいかない気持ちなんて、まるっと全部勘違いだったと片付けたいのに…。
記憶は朧げだけど、心にはくっきりとときめいた痕跡が残っている。
時が戻せるなら、昨日、出かける前に………、いや…、むしろ、あの男に出逢う前に…………、違う。いっそのこと、就活からやり直したい。
《1章 同期の男はクズ野郎》
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