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 ミナトさんのカフェにミナトさんとマサムネさんと石森さんがいて、朝食を摂っていた。松下はまだ眠っているようだ。「おはよう」と言ったミナトさんに「おはようございます」と返してから俺は話し始めた。 「ヒトガタらしき生体が見えました。取り巻きは海水浴場に出現していてナライ君が処理してます」 「いよいよか」とミナトさんがエプロンを脱ぐ。「取り巻きは何体?」 「今の所一体です。マルカメムシ」 「集団で越冬する種だ。多分近くに仲間がいる」 「松下さんはロッジですか」 「うん。まだ寝てる」ミナトさんは答えマサムネさんの肩を叩きイヤーマフを外して「仕事だ。行くよ」と声を掛けた。マサムネさんは「うん」と言って立ち上がった。石森さんがヘルメットの口元についたキャップを強く締めた。 「大泉君はデンジさんを起こしてもらえるかな。彼がいないとヒトガタは処理できない」 「わかりました」 「僕らは先に行くね」 「はい」と俺は頷きカフェを出た。ロッジには鍵がかかっておらず、俺はノックもしないでドアを開けた。ベッドの上に座り込んだ松下がいた。今起きたばかりの様子だ。 「ヒトガタが出ました。海水浴場から見えてます」 「まじか」と呟いた松下の声はまだ完全に覚醒していない。 「取り巻きのマルカメムシは上陸していてナライ君が処理しています。ミナトさんとマサムネさんは今カフェから現場に向かいました」
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