5 有能メイドは魔術の練習に付き合わされる

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 言葉通り夕食までの時間を使い、私に魔力についてのいろはを教えてくれた。(いつの間にか他の使用人も参加していた)  ビビたちの話をざっくりまとめるとこんな感じ。 ・魔力はどんな人でも持っている ・正しく鍛錬をすると、魔力を増やすことができる。魔力の多い環境だとなお増えやすい ・位の高い家の者は、生まれつき魔力の保有率が高い方が多い ・所持する魔力が多いほど、魔術の成功率が上がる ・魔力の相性が良い相手がいると、魔術の成功率は格段に上がる  ということは、『オリガミ生成』の魔術が成功したのも、やっぱりルナールが言ったように魔力の相性が良かったからなんだろうな。 「魔力の相性がいい相手って、どのくらいいるのかな?」 「それほど多くないみたいよ」  ビビはそう言う。 「だから、相性のいい人と出会えたら、『運命だわ♡』って言う子が多いの」 「運命って」  さすがに大げさすぎやしないだろうか。相性がいいのが運命だというのなら、私とルナールが運命の相手ってなるんだけど。それはさすがに嫌。
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