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「だいじょばない」
「だいじょばないのね」
はい、と手渡してくれた透明な水筒から水分を補給する。
「あ!」
キラキラと光を反射する水筒にデジャヴを覚えていたら、インク瓶の存在を思い出した。
「ごめん、ビビ。私すぐに行かないと」
「え、休憩しないの? 水分補給しないと倒れちゃうよ」
「あー……。そしたら、この水筒、もらって行ってもいいかな?」
「いいわよ」
ありがとう、とお礼を言うと、ビビに背を向け自室へ急いだ。
***
インク瓶は、すぐに見つかった。昨日、もらってからテーブルの上に置いてそのままだったから。
手におさめたら、目指すはルナールの自室。
「待ってろ、私の透明インク……!」
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