玉砕したふたりの翌朝

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 それに、「いかにしてレイモンドとファナの恋を邪魔をするか」という碌でもない話しかしてないにしろ、シルヴァンは口が堅い、信用に足る人物だというのも知っている。  だからこそ、こんな珍妙な状況に陥っても、楽観的でいられるのだ。 (まあ、昨晩のことは「若気の至り」ということで、万事何事もなかったかのように水に流してもらいましょう)    そのほうが、セレスティアにとっても、シルヴァンにとっても都合がいい。セレスティアは、「よし!」と気合を入れ直し、浴室から出た。
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